「お弁当のから揚」ほっともっと担当者が語るこだわり
田中さん:それだけじゃないですね。揚げ方もフライヤーの温度設定、揚げ時間、から揚の形の整え方まで、細やかなマニュアルが存在します。 ──おお、そこまでされてるんですね。ちなみに、ほっともっとって、から揚以外にもたくさんメニューがあるじゃないですか。それらもお店によって味に差がなくて、すごいな~と思ってるんですけど……。 田中さん:から揚以外のメニューも全て、細やかな調理方法のマニュアルがあって、味にブレが出ないように徹底しています。各店舗でカットしなければならない野菜に関しては「何センチに切りましょう」という部分までマニュアル化しています。 ──感覚に頼らず、マニュアルありきなんですね。 田中さん:マニュアルが体に染み付いているというスタッフはいますけどね。そうではないスタッフは、常にマニュアルを見ながら調理しています。誰でもほっともっとの味が作れるように整備してます。
味付けを変えて全国の味に対応するほっともっと
──ちなみにほっともっとは全国にあるじゃないですか。各地域の味覚の違いにはどのように対応しているんでしょうか? 田中さん:西日本と東日本で味付けの違う商品が存在します。例えば、カツ丼のタレは違いますね。西日本の方が甘めになっています。 ──そんなに細やかに対応されていたんですね。 田中さん:特に違うのはチキン南蛮ですね。九州のチキン南蛮は味が異なり、他の地域では「九州チキン南蛮」として販売されています。
──えっ、そうなんですか。どのように違うんでしょうか? 田中さん:通常のチキン南蛮は甘酢ソースの上に、タルタルソースなんです。一方、九州のチキン南蛮には甘酢ソースの上に、南蛮ソースがかかっています。 ──なるほど。ぼくが九州に住んでいるからわからなかったんですが、チキン南蛮に南蛮ソースがかかっているのが九州仕様だったのか……。 田中さん:さらに言えば、宮崎のチキン南蛮は甘酢ソース+手作りタルタルソースの仕様になっています。ゆで卵から作る、店舗仕込みの手作りタルタルソースです。 ──宮崎のチキン南蛮はそうですもんね。つまりまとめるとこんな感じか……。 チキン南蛮のこだわり強ぉ……。 田中さん:そのあたりは、ほっともっとの運営会社である株式会社プレナス創業の地が九州・福岡だったことが大きいとは思います。