「お弁当のから揚」ほっともっと担当者が語るこだわり
──試食を社員の方にお願いすることはありますか? 田中さん:社員に試食をお願いすることも多いですね。 ──そんなに微修正の試食で意見を求めるのって、なかなか難しくないですか? 田中さん:もともとのから揚の味と比較するような考え方で答えてもらいます。どんな変更をしたかを伝えずに「現行のものと比べてどうですか」と。 ──たしかに、現行のものと比較して感想を言うならできるかも。リニューアルって、結構大変ですね。最近だと、いつリニューアルされました? 田中さん:最近だと、から揚は2023年6月にリニューアルしました。 ──最近じゃないですか! 全然気づかなかったです……。から揚はどのようにリニューアルされたのでしょうか。 田中さん:現在のトレンドである「鶏肉のうま味を最大限に引き出すから揚」になっています。そのために、醤油やにんにくの割合を調整しました。
──そうなんですね。「これこれこの味!」と思って食べたんですが、わずかに変わっていたんですね。あとはレモン果汁が復活しましたよね。 田中さん:そうなんです。今回のリニューアルでレモン果汁が復活しました! 復活を熱望する声が多かったので、お応えした形です。
──しばらく、から揚スパイスだけでしたもんね。ちなみに、から揚スパイスって、やたらおいしいですけど、単なる塩コショウではないですよね。 田中さん:そうですね。から揚と相性がいいローズマリーやナツメグを使用しています。から揚のうま味を引き出すために作られた、ほっともっとオリジナルの配合です。 ──やはり、ただものじゃなかった……。魔法の粉ですね。 田中さん:裏技なんですけど、から揚スパイスの小袋は1袋10円で販売していますので、よかったら追加購入してみてください。ご飯にかけるだけでもおいしいですよ。 ──そんな裏技があったんですね。ぜひ今度やってみます!
各店舗で同じから揚を提供するために
──ほっともっとのから揚って、どこで食べても同じ味ですごいなと思うんですけど、どのように作っているんでしょうか? 田中さん:埼玉にあるCENTOSという自社工場で加工を行っています。から揚弁当で計算して、年間約3500万食分を製造しています。 ──すごい。まさにほっともっとの心臓……。から揚を加工する時のこだわりを教えてください。 田中さん:鶏肉に対して、下味が均等に染み込むように、調味液の量を細かく調整しています。毎日味がブレないように、管理を徹底しています。 ──工場で、から揚はどのぐらいまで加工するんですか? 田中さん:あとは揚げるだけの状態まで仕上げて、冷凍の状態で各店舗に発送します。 ──なるほど、だから全国の店舗で味が保たれているわけですね。