のどの痛みの“救世主” 年末から大流行の「はちみつ大根」を薬膳アレンジしたレシピが話題
急速な冷え込みやインフルエンザの流行の影響か、昨年末からSNSを中心に話題のはちみつ大根。角切りにした大根にはちみつをかけ、出てきた汁を飲めば、喉のイガイガがたちどころにおさまるということだ。 【写真】薬膳の見地からつくったはちみつ大根 さまざまなレシピが紹介されているが、筆者が注目したのは薬膳起業家として活動するリョータさん(@ryota_kampo)が。 「喉の痛みが信じられない速さで消えていくはちみつ大根は、角切り大根にハチミツをかけて放置するのもいいんだけど、切った大根の中身をスプーンでガシガシくり抜いてハチミツを注いで4分レンチンすると大根エキスがたっぷり溶け出すし大根がコップ代わりにもなって便利だから超オススメ。」と紹介したもの。 蜂蜜は加熱するとビタミンや酵素などの成分の多くが失われるが、薬膳の考えでは生蜂蜜は清熱の作用、加熱蜂蜜は喉を潤し脾胃を補う作用があるとされる。"たかが民間療法"といった声もあるはちみつ大根だが、こうした理論のもとに作ったレシピとなるとなんだかご利益がありそうだ。リョータさんに話を聞いた。 ーー最近話題のはちみつ大根。薬膳の専門家としてご意見をお聞かせください。 リョータ:はちみつ大根は日本や中国などで昔から知られている民間療法です。角切りにした生の大根を蜂蜜に漬けて、出てきたエキスが喉の痛みや咳に効果があるとされています。 ただし生の大根は体質によってはお腹を冷やしてしまうため、今回は中国でよく作られている加熱するはちみつ大根のレシピを紹介しました。 30分ほど蒸すのが本来の作り方で、大根や蜂蜜の有効成分の低減を抑える事ができますが、時間の無い人にも手軽に試してほしいとの思いから、レンチンで作る方法を紹介しました。蜂蜜は加熱で風味が損なわれてしまうので、大根だけを加熱した後に蜂蜜を入れるのもおすすめです。 --今回ご紹介されたレシピの味わいは? リョータ:生の大根エキスは、辛味や青臭さを感じる場合がありますが、加熱によってそれらがなくなるので、お子さんにも飲みやすくなると思います。 また、大根をコップの様にくり抜いて使うというのも遊び心があり、親子で薬膳に触れるきっかけになれば嬉しいです。生姜やクコの実を少し入れれば効果がより高まるので、ぜひ試してほしいです。 --投稿の反響へのご感想を。 リョータ:咳や喉の痛みといった不調に悩む人の多さの現れだと思います。薬膳は身近な食材で不調を改善してきた先人の知恵の結晶です。このポストをきっかけに、多くの方にそんな薬膳を身近に感じて頂けたら嬉しいです。 ◇ ◇ SNSユーザー達から 「一昼夜待てない私みたいなせっかちに朗報 ありがとうございます(* ̄∀ ̄)」 「これ効くやぁん…!! 何しても咳止まらないし喉が激痛だったけどマシになったやぁん ただ現役のエンザーは作るのに体力消耗してまた熱上がるから(わたし)注意してやぁん!」 など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。 なおリョータさんが運営するhugは「薬膳をもっと身近に、もっとおしゃれに。」をコンセプトに、体質や悩みに合わせた薬膳の提供を通じて、セルフケアをサポートしている。国際中医薬膳師の資格を持つリョータさんを筆頭に、漢方医・漢方薬剤師などの専門家が運営に携わる薬膳のスペシャリスト集団なので、ご興味ある方はぜひ公式ホームページなどチェックされたい。 (よろず~ニュース特約・中将タカノリ)
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