パリ五輪で銅メダルの志田/松山ら、ツアーファイナルズ出場権獲得なるか | バドミントン ワールドツアー 熊本マスターズジャパン 2024 プレビュー
BWF(世界バドミントン連盟)ワールドツアーの熊本マスターズジャパン(以下、熊本マスターズ)が、11月12日から17日まで熊本県立総合体育館で行われる。日本勢は、夏のパリ五輪で銅メダルを獲得した女子ダブルスの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)が、活動拠点である熊本に凱旋。地元でプレーを披露する。
世界の強豪が覇を競う大会となるが、一つの注目点は、年間成績上位者のみが出場できるBWFワールドツアーファイナルズ(12月、中国・杭州)の出場権獲得争いだ。五輪と世界選手権を除き、最も高い世界ランキングポイントが設定される大会で、各種目8つしかエントリーの枠がない。五輪優勝者は、優先的に出場権を持つ。年間の上位成績14大会分の世界ランキングポイントの合計で決まるワールドツアーランキングの順に出場権を得るが、熊本マスターズと翌週の中国マスターズで対象大会が終わる。ラスト2週の最終局面だ。一つの種目に同じ国から出られるのは、最大2枠。女子ダブルスでは、パリ五輪後に好成績を挙げている中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)がツアーランク2位で出場権獲得が確実だ。追いかける志田/松山も6位で出場権獲得の可能性が濃厚。地元ファンの後押しを受けて、しっかりとポイントを稼いでファイナルズへ弾みをつけたい。
男子シングルス日本勢2番手争い、渡邉と西本がデッドヒート
日本勢でファイナルズ出場権争いが最も激しいのは、男子のシングルスだ。奈良岡功大(NTT東日本)がツアーランク2位で出場権の獲得が確実。日本勢2番手の渡邉航貴(BIPROGY)が7位、3番手のパリ五輪ベスト16の西本拳太(ジェイテクト)が8位とボーダーラインで争っている。西本は、昨年の中国マスターズで優勝すれば出場権を得られる状況だったが、決勝で奈良岡との日本勢対決に敗れた。今度こその思いがある。一方、渡邉は、10月1日時点では18位だったが、10月のアークティックオープン(スーパー500)でベスト4、デンマークオープン(スーパー750)で準優勝とポイントを稼ぎ、一気にランクを上げてきた。しかも、熊本マスターズは今季のツアー14戦目のためストレートに加点できる。