【バレー】ロラン・ティリ氏が男子日本代表の新監督に就任「新たな冒険の始まりが待ち遠しい」
日本バレーボール協会(JVA)は25日、男子日本代表の新監督に21年の東京オリンピック(五輪)でフランス代表を率い、金メダルに導いたロラン・ティリ氏(60)が就任することを発表した。パリ五輪まで日本代表を指揮したフィリップ・ブラン氏に続くフランス人監督となる。 【写真】石川祐希が有名女優と驚きの2ショット ティリ氏はJVAを通し「とても光栄に思うとともに、日本バレーボール協会のプロジェクトと野望に大きな責任を感じています。すべての人にとって大きな挑戦であり、簡単なことではありませんが、優秀で経験豊富な選手、スタッフ、マネージャーたちのサポートがあれば、明るい未来が待っています。私たちならできると信じています。(中略)新たな冒険の始まりが待ち遠しいです」などとコメントを発表。川合俊一会長も「日本の選手やチームの特徴、文化への深い理解が、日本代表の力をさらに引き上げてくれると期待しています」と期待を寄せた。 ティリ氏は、選手としても2度の五輪出場経験を持ち、20年に母国フランス代表との兼任で、SVリーグ(旧Vリーグ)大阪ブルテオン(B、旧パナソニック)の監督に就任。21年東京五輪で同代表を金メダルに導き、21-22年シーズンから現在までは大阪B一本でタクトを振るってきた。 大阪Bは昨季、パリ五輪日本代表アタッカーの西田有志が「監督から『一緒にやろう』と言ってもらえたことが決め手」と移籍。同代表として活躍したミドルブロッカーの山内晶大やリベロ山本智大ら代表経験のある選手が多くプレーしている。SVリーグ初年度に臨む今季は、日本代表でコーチを務める伊藤健士氏が入団していた。 日本代表は24年のネーションズリーグ(VNL)で2年連続の表彰台となる銀メダルを獲得。世界ランキングも過去最高の2位まで浮上したが、金メダルを目指したパリ五輪では2大会連続のベスト8で敗退していた。国際大会での豊富な実績や、日本での指導歴が高く評価されたティリ氏。28年ロサンゼルス五輪での雪辱に向け、新監督が日の丸を率いる。 ◆ロラン・ティリ 1963年12月1日、アルジェリア生まれ。現役時代はアウトサイドヒッターとして活躍。フランス代表では五輪2大会を含む400試合以上に出場し91~92年は主将を務めた。01年に現役引退。同年から12年までフランスのクラブチームで監督を務め、その間の05、06年はチェコ代表監督を兼任した。12年にフランス代表監督に就任し、21年東京五輪で金メダルを獲得。20年から大阪B(旧パナソニック)の監督を務める。