大竹、細川、水谷らに続け! 「現役ドラフト」のネクストブレイク候補5選
プロ野球の現役ドラフトが12月9日に行われ、各球団の移籍選手が発表された。 本稿では今回の移籍選手からネクストブレイク選手を厳選。第2の大竹耕太郎(阪神)や細川成也(中日)、水谷瞬(日本ハム)のように、飛躍が期待される5人の選手を挙げてみたい。 【動画】チームを勢いづける水谷瞬の豪快な先頭打者アーチ ■平沢大河(ロッテ→西武) ネームバリューで言えば、やはり平沢が最初に挙がるだろう。 仙台育英高を甲子園準Vに導いた強打の遊撃手は、2015年ドラフト1位でロッテに入団。鳴り物入りでプロ入りを果たしたが、9年間通算で306試合出場というのはやや寂しい。 西武は歴史的貧打に喘いでおり、ポジションさえ掴めば本来の輝きを取り戻すかもしれない。出場機会を求め、外野を守れるようになったのもプラスに働くと良いのだが、果たして。 ■吉田賢吾(ソフトバンク→日本ハム) 信頼と安心のソフトバンクブランド。過去2年で大竹と水谷を放出し、ともに移籍先で大活躍。吉田にもその再現が期待される。 捕手登録の指名は3年目で初めて。吉田はどちらかというと攻撃型の捕手だが、現状の日本ハムは郡司裕也のように捕手を含めた複数ポジションを守らせるのが主流。自慢の打棒を遺憾無く発揮できると面白い。 ■上茶谷大河(DeNA→ソフトバンク) 上茶谷の指名は、最もサプライズな人選だったかもしれない。 大卒ドラフト1位右腕として、ルーキーイヤーから先発で活躍。近年はリリーフに活路を見出し、スライダーで抑え込む投球スタイルを確立している。 ソフトバンクでは先発への再挑戦をすることになりそう。小久保裕紀監督の提唱する「7人ローテ」の一員に名を連ねることになるか。 ■矢崎拓也(広島→ヤクルト) 大卒ドラフト1位右腕で言うと、矢崎も挙げておかなければならない。 プロ初登板初先発で9回1死までノーヒットピッチング。奇しくも相手は移籍先のヤクルトだった。近年はリリーフに転向し、昨季は24セーブを記録。今季も中継ぎで26試合に登板している。 大学時代に慣れ親しんだ神宮に思わぬ形で舞い戻り、再びクローザーを担う可能性も十分ある。 ■鈴木健矢(日本ハム→広島) 現役ドラフト3年目でついに2巡目指名が発生。そこで呼ばれたのが鈴木だった。 新庄剛志監督の発案でアンダースローに転向した右腕は、昨季にキャリアハイの6勝を記録。先発、リリーフどちらでも実力を発揮できるタイプで、新天地でも働き場所は多いだろう。 今のセ・リーグは高橋礼(巨人)、中川颯(DeNA)が下手投げ投手として活躍している中、鈴木もそこに肩を並べたいところだ。 [文:尾張はじめ]