「手首回し」と「タオル握り」で手に負担なく握力アップ【40歳から始める! 健康寿命を延ばす「手力・足力」!⑨】
【手首グルグル体操】 1 左手で右の手首をしっかり握る。 2 この状態で右手首を回す。このとき、回すほうの右手首を90度近くに曲げて、握った左手の上部をグルリとなでていくように、大きく回すのがポイントだ。右回りに10回、左回りに10回行う。 手を替えて、左手首を右手で握り、同様に行う。苦手なほうを少し回数を増やすといいだろう。
タオルを握って力を抜いて、優しく握力アップ!
「握力を高めるために、手のグーパー運動がありますが、私のおすすめはタオルを握って力を抜くことです。何も持たない、もしくは硬いものをギューッと握ってから力を抜くやり方は手に負担がかかります。 丸めたタオルのような柔らかいものがベスト。握ったときに内からの反発がないので、手を痛めることなく、握る力をアップすることができます」
【タオルニギニギ体操】 1 タオルをひとつ結びにして小さなこぶし大の球状にする。丸めて筒状でもOKです。 2 タオルを握ったまま腕を軽く伸ばし、体から少し離した位置で、タオルをギュッと握ったり力を抜いたりを繰り返す。約30秒~1分、ギュッ→パッとリズミカルに繰り返すのがコツだ。このとき腕全体が下がりすぎないように努力しよう。 「手は前腕や上腕の筋肉まで連動しているので、この動きをすると、腕全体をバランスよく刺激することができます。これにより、心臓のポンプ力も高まるので、血圧を整える効果もあります。低血圧の人、高血圧の人、どちらにもおすすめです」
【教えてくれたのは】 市野さおりさん 看護師、英国ITEC認定リフレクソロジスト・アロマセラピスト。自衛隊中央病院勤務後リフレクソロジーやアロマセラピーの資格を生かし、統合医療ナースとして活躍。その後、「コンフィアンサせき鍼灸院」でボディケアを行いながら、足や手を通したセルフケアを提案。著書に『不調と美容のからだ地図』(日経BP)、『若返る頭さすり:顔が引き上がる! 目が大きくなる!』(Gakken 美人力PLUSシリーズ)など多数。 イラスト/green K 取材・原文/山村浩子