ドッペルゲンガーに身体を乗っ取られた? 友人が感じたSOS【作者インタビュー】
あなたの周りでドッペルゲンガーに会った人はいるだろうか? ドッペルゲンガーは自分とそっくりな姿をした“分身”で、古くから死の前兆として恐れられてきた。SNSで話題になった『友達のドッペルゲンガー』は、イラストレーターのちょん。さんが、友人の身に降りかかった恐怖体験をもとに描いたホラー漫画だ。 他校の友人・ゆうは、夏休みに彼氏と海へ。その帰り道に、事件か事故の現場を目撃するが、特に気にとめることはなかった。夏休みが終わり、友人と久しぶりに再会したゆう。すると霊感の強い友人・あおから、女の子が憑いていると指摘される。その後、自分にそっくりな人物の目撃情報が多発。第25話と第26話では、別人のように変わってしまったゆうに、彼女を心配する気持ちをぶつける。するとゆうが急に過呼吸を起こして苦しみ出し――。これまで、さまざまな不思議な出来事を実際に経験したというちょん。さんに話を聞いた。 【漫画】『友達のドッペルゲンガー』を読む
友達が「助けて」と言っているように感じた
――作中では、ドッペルゲンガーに乗っ取られたはずの友達の表情が、一瞬だけ以前のように戻るシーンがありました。実際に表情の変化はあったのでしょうか? 実際には表情の変化は、多分なかったんだと思います。ただはっきりとした理由はありませんが、私の中で「今、本物のゆうだ」と感じた瞬間がありました。その一瞬の変化を、表情の変化として表現してみました。 ――当時を思い出しながら描くことに、苦労した点はありますか? 苦労したことはあまりないです。でも忘れていたことは多かったので、当時のことを友達に聞きました。昔のことを思い出しながら、楽しく描けたと思います! ――友達がドッペルゲンガーに乗っ取られていると確信するシーンがありました。どうしてそう思われたのでしょうか? 顔つきも言動も、まったく別人のように感じたからです。実際に言葉にはしていませんが、ゆうが「助けて」と言っているように感じました。
ちょん。 小学1年生の子どもを育てる漫画家・イラストレーター。実際に体験した不思議なエピソードや子どもとの日常を描いている。