【欲張りフィッシング】イサキ絶好調!後半戦はハナダイ&マダイ狙いでクーラー賑やか~!千葉県片貝港『勇幸丸』
釣れる数もさることながら、アベレージサイズがすごい!
前述した初挑戦のお二人も奮闘中。ヒットはするもののバラシが多発しているようで困惑の表情を浮かべていた。そこに「〝速い〟誘いよりも、誘ってから喰わせの間をしっかりとることが重要」という船長のアドバイス。これを受け、無事にヒットまで持ち込んだかと思えば、慣れてくるとイサキを連続ヒットさせていた。実際にウイリー仕掛けを初めて経験される釣り人は、速く操作してしまいがち。そうなるとコマセが効いたゾーンからウイリー針が外れてしまい、コマセの効果が下がってしまうそうだ。潮の速さと操作の間合いがこの釣りのカンドコロ。タナが決まれば連発モードに入る。 それにしても、驚くべきは30cm前後というイサキのアベレージサイズ。引き味も満点だ。ミヨシにいたお客さんに話を聞いてみると「先週も来たけど、型が良くてビックリしたんです」とのことだった。 ここで私も参戦することに。コマセカゴの下側は全閉で、上を半分程度開ける形で調整。細かくシャクると、竿先が戻った時に上からコマセが出る。そこにウイリーを通すというセッティング。20mのタナから〝50cm刻み〟でシャクり、19mで待つ。アタリがなければさらに同じ操作を行い18mで待つ。喰わせの間をとり、次のアクションをした途端、アタリがあった。「おおおっ…ビッグファイト!」。一投目から最高だ! 中乗りさんが準備してくれたタモに入ったのは、良型イサキとウマヅラ。ダブルヒットである。この後、連続で25~35cmのイサキをヒットさせることができた。
ハナダイ・マダイも面白い
市東船長は状況を見ながらポイントを移動。コマセが効いてくると、ふたたび良型イサキがヒットする展開。ダブルもあり最高のイサキ日和だ。 と、ここで実験をしてみることにした。針のサイズを変えずにハリスを太めの3.5号に。すると、明らかにフッキングが甘くなったのだ。アワセた時にハリスが伸び切らないのと、ハリスの撓みが出てしまうため、アタリ自体の感度も悪い。ここが船宿オリジナル仕掛けの〝ハリス1.7号〟という数字に表れているのだと実感。1.5号だと切れる可能性があるし、耐久性にも不安が残る。絶妙なバランス設定がなされているのだ。あくまでも個人的なタックルでは太くても2号くらいまで(後述するがラスト1時間は2.5号も使用)。実験もそこそこに、仕掛けを戻し良型イサキに癒してもらった。 残り1時間となり「では、ハナダイに向かいますね」と船長。片貝沖まで移動しハナダイを狙うことに!なんて欲張りなコースなんだ。タナは27m。すると、メインターゲットのハナダイはもちろんのこと、マダイ、メバル、良型サバなど、様々な魚の顔を拝ませてもらった。そして午前11時に沖上がりとなった。 最終的な船中の釣果は、イサキのトップが50匹。30匹台の方もたくさんいた。サイズが良くボリュームもあるので「クーラーが超重い」と嬉しい悲鳴が方々から聞こえてくる。またラスト1時間のハナダイのポイントでは、良型のマダイらしきヒットがありハリス切れのお客さんが2名いた。イサキだけでなく+αの魚も今期絶好調。片貝港発「イサキ&ハナダイ五目」ぜひ体験していただきたい!
今回利用した釣り船と出船データ
千葉県片貝港 『勇幸丸』 〒299-3201 千葉県大網白里市北今泉3404 TEL:0475-77-2594 定休日:第2・4金曜日 イサキ乗合(予約制) 乗船料金:1万2,000円(餌・コマセ・氷付き) 集合時間:午前4:00までに船着場へ (竿入れ時間により変動アリ、予約時に確認を)
山口 充: プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆や撮影をこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く