定年退職した親から「リフォームしたいけどお金が足りない」と言われました。私はすでに家庭を持っておりお金の余裕はありません。リフォーム費用を出すべきなのでしょうか?
父親が定年退職をしました。私はすでに家庭を持ち、他に兄弟姉妹はいません。帰省したときに、親から「家をリフォームしたいけれど貯金だけでは足りない。あなたが相続するのだから、いくらか出してほしい」と言われました。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説 しかし、私は自分の家を持っていて住宅ローンを返済中ですし、もうすぐ子どもも生まれます。実家は地方にありますが、最寄りの駅まで徒歩で行けますし、日々の買い物も徒歩圏内です。両親が高齢になっても暮らしていける環境です。
家を小さくしたい
ご実家は2階建てです。お母さまは膝を痛められて、階段の昇り降りが大変になってしまいました。お子さまが独立されていることからも、減築をして「平屋」にすることを希望されていらっしゃいます。 国土交通省「国土交通政策研究 第97号 減築による地域性を継承した 住宅・住環境の整備に関する研究」によれば、家族の減少により減築を希望する場合が最も多く、その他、減築により期待できるのは、住居をコンパクトにすることで、「日常管理をしやすくする」「バリアフリー化を進める」「メンテナンスコストを節約する」「耐震性を向上させる」「日当たり・風通しをよくする」等の、安全で快適さが期待できます。 一方、減築を行うことによる不安は、「建て替えと比べて工事費が安く住むかどうか」「費用を用意できない」という費用の面の不安が多く、その他は「親族が宿泊できるスペースがなくなる」「期待したような減築の効果が表れるか」が不安に思われています。 ひと口に「2階建てを平屋に」といっても、そうそう簡単なことではありません。屋根の作り直しはもちろん、階段の撤去も必要になります。規模やリフォームでどこまで手を入れるかにより費用は変わりますが、今回のご家族が見積もりを取ったら1000万円かかるとのことです。 貯金でも何とかなりますが、万が一に備えて現金は持っておきたいものです。500万円は貯金を使いますが、残りの500万円をどうするかが問題です。