【毎日書評】悪い知らせは先に伝える。少しの工夫で仕事をスムーズに進める2つのライフハック
いまさら特筆すべきことではありませんが、ライフハッカーの語源でもある「ライフハック」とは“仕事や日常生活において役立つアイデアやテクニック”。 つまり、きょうご紹介する『「人生の質」を上げる習慣ライフハック100』(内藤誼人 著、総合法令出版)は、心理学の観点から明らかにされてきた数々のライフハックを紹介した書籍です。 紹介されているのは、日常生活やビジネスシーン、さらには人生のさまざまな局面で役立つであろう便利な工夫の数々。しかも「枕を少し高くすると、ぐっすり眠れる」「仕事中に貧乏ゆすりをすると、死亡リスクが減らせる」など、すぐに取り入れられそうなものばかりです。 幸せな人生を送る上で、ハックを知っていることは非常に重要です。 「こうすると時短できるよ」「こうすると健康になれるよ」「こうすると効率よく勉強できるよ」というハックの知識をたくさん覚えれば覚えるほど、人生で出会う問題や苦労を相当に軽減できるようになります。 だから幸せになれるのです。ハックを知っているだけで、一度きりの人生が最高の人生へと変わります。(「まえがき」より) たとえば料理をするときには、ちょっと下準備をしておくだけで、その後の工程がラクになったりするもの。同じことが、ライフハックにも当てはまるということです。そのため、ほんの少しでもライフハックを利用できれば、これまでとはまったく違った結果を得られるだろうと著者は述べています。 なお、取り上げられているハックの数々は、すべて査読つきの学術雑誌で発表されている論文に基づいているそう。したがって、それらを活用すれば、仕事の生産性も上がり、人づきあいもうまくいくようになるなど、すべてがうまくいく可能性があるということです。 とはいえ専門書ではないので、誰にでも無理なく読むことができるはず。そんな本書の第4章「仕事に使えるライフハック」のなかから、きょうは2つのトピックスを抜き出してみることにしましょう。