神戸、京都に競り勝ち5大会ぶり決勝進出し、G大阪と対戦 関西勢同士の決勝は1993年のJリーグ発足以降初めて
◆天皇杯 ▽準決勝 神戸2―1京都(27日・ノエビアスタジアム神戸) 神戸は京都に2―1で競り勝ち、5大会ぶりに決勝に進んだ。関西勢同士の決勝は1993年のJリーグ発足以降では初で、全関学と大阪クラブが対戦した第33回大会以来71大会ぶり。決勝は11月23日に東京・国立競技場で行われる。 神戸の“天皇杯男”が決勝に導いた。1―1の後半10分、VAR判定でPKを獲得し、FW佐々木は大きく息を吐いた。一度は止められたが、こぼれ球を右足で押し込んだ。天皇杯は徳島との3回戦から4試合連続得点。「PKは練習から外していた。外すことも想定に入れた。成長かな」。前半18分には右サイドからのクロスでFW宮代の先制弾をアシスト。「少しは貢献できたかな」と笑った。 鹿島との準々決勝は直前の試合から先発を総入れ替えして、3―0で完勝。今回も23日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)から先発7人を入れ替え、FW大迫らを控えに回しても圧倒した。 今季のJ1ではG大阪の1勝1分け。5大会ぶりの天皇杯Vに王手をかけた吉田孝行監督(47)は「国立で関西同士の対決もなかなかない。楽しめたら」と意気込んだ。 J1リーグは首位・広島と勝ち点1差の2位で、ACLE1次リーグでも2位。「自分たちのサッカーをすれば、(天皇杯の)優勝は間違いなく手に入る」と佐々木。昨季リーグ王者が、3冠を射程圏に捉えた。(森脇 瑠香)
報知新聞社