「パルマ監督はスズキに感謝している。素晴らしい読みとセーブ」ユヴェントス戦で活躍のGK鈴木彩艶を伊解説陣が絶賛! | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】セリエA第10節ユヴェントス対パルマ戦(2-2)にフル出場したパルマの日本代表GK鈴木彩艶について、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】GK鈴木彩艶が至近距離で止めた!ユヴェントス×パルマ
GK鈴木彩艶が所属する17位の昇格組パルマは、セリエA第10節で3位ユヴェントスと対戦。3分にエンリコ・デルプラートのゴールで先制点を奪うと前半を2-1とリードして終えたが、後半序盤に同点に追いつかれ、そのまま2-2と引き分けた。
鈴木がボールを持てばパルマのチャンスに
両チームに勝機の訪れた好勝負の中継を担当した『ダゾーン・イタリア』の解説陣が、パルマのゴールを守った鈴木のパフォーマンスに見解を示している。 まず、20分に鈴木が右サイドの縦のスペースを狙うアントワーヌ・エイノーへロングフィードを送り、ビッグチャンスを作り出したシーンに注目した。惜しくもゴールにはつながらなかったが、実況のリッキー・ブスカーリャ氏は「非常にうまく組み立てた。なんてパルマだ!」と驚きを示した。するとパルマOBでもあるマルコ・パローロ氏が説明した。 「パルマは、試合開始からこんなシーンを狙っていた。スズキがボールを持てば、キックがあるので、縦を狙える。ユーヴェは、(パルマの)ウィンガーとサイドバックのポジションチェンジで完全に見失っていたね」 続いて24分、鈴木がピッチ中央でフリーとなっていたデニス・マンにパスを送りこんだシーン。マンがドリブルで持ち込む途中でボールを奪われると、パローロ氏が見解を示した。 「パルマはもう少しうまくプレーする必要がある。足元の技術のあるスズキがマンにパスを送るような状況が生まれつつあるのだから、その先でチームメートたちと連携してクリーンにプレーしなければならない。ユーヴェは簡単にプレーを許してはくれないのだからね」 パルマは31分、マッケニーにヘッド弾を許して同点に追いつかれたが、パローロ氏は「マッケニーは動くことなく、その場で素晴らしい頭突きを見せた。これではスズキは何もできない。パルマは消極的だったね」と日本代表GKに理解を示した。 パルマは38分、GKの鈴木を起点として、右サイドバックのデルプラートから前線へロングフィードを入れてチャンスを作り出し、ジモン・ゾームがパルマの2点目を挙げた。 パローロ氏は、得点に絡んだ前線の3人を称え、「パルマはリードにふさわしかった。ユーヴェはこうした状況に準備が整っていなかった」と語る一方で、「ペッキアはスズキに感謝している」とパルマ指揮官が日本代表GK貢献を評価していることを指摘した。「なぜなら最初にボールを出したのはスズキであり、彼の読みがあったからだ」と得点の陰にはGKの読みがあったことを説明した。
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