大阪ミナミの一部に休業・営業時間短縮要請 吉村知事「ミナミは本当に大切なエリア」
陽性者数、ミナミはキタの約3倍以上
4日の会見で吉村知事は、「あくまで聞き取りベース」と前置きした上で、6月1日から7月28日までの間、増えてきている夜の街関連についての調査で、陽性者の約70%が20代、30代の若者が中心であると説明した。 また、この期間の陽性者について「(同じく繁華街の)大阪キタでは81人、ミナミでは279人 キタの約3倍以上がミナミ地区で発生している」と内訳を明かした。
夜の街クラスター、ミナミで13件確認
ミナミの中でも範囲となった中心地がホットスポットになっおり、吉村知事は「大阪市内でいわゆる『夜の街クラスター』17件確認されたうち、13件のクラスターがミナミ地区で発生しており、対象地域を絞って対策をとるというのが効果的だろうと考えた」と範囲の根拠を示した。
延長についての質問、知事「基本的にダラダラ続けるものではありません」
報道陣からは、今回の要請について「期間の延長はあるのか」といった質問もあった。 それに対し、吉村知事は「日々、陽性者の方の数や聞き取りというのは保健所で実施しているので、それを踏まえて20日前に大阪府の本部会議を開いて判断したいと思いますが、基本的にダラダラ続けるものではありませんので、事業者のみなさんにも協力をお願いしてなんとか抑え込みを図りたい。集中して絞り込むことをやていきたい」と答えた。
「ミナミは本当に大切なエリアなんでそれを支える」
また、ピンポイントでの対策により、今回の範囲が「危険なエリアだという風評被害が懸念されるのでは」という質問もあった。 それに対し、吉村知事は「大阪にとって中心拠点ですし、非常に重要なエリア、にぎわいの拠点グリコの看板があるエリアに入っているのでそういった意味では我々としてはここを最も重視し応援するエリアでもある」とした。 そして「事実を明らかにしてお願いをする。ミナミは本当に大切なエリアなんでそれを支えていこうと思っています」と続け、感染症がおさまった時には、ミナミを応援する施策を検討中である考えも明かした。
なぜアメリカ村は入らない?「ピンポイントの戦略をする以上生じる問題」
会見では今回の範囲には入っていないが、大阪の若者が大勢集まる「アメリカ村」について、どう考慮したかという質問もあった。 吉村知事は「道路を隔てて感染がゼロになっているわけではないのは十分わかっているが、数字をもとに判断したときに、通りの内側がホットスポットの中心地になっているという判断です」と説明。 通りを隔てて扱いがここなることについては「ピンポイントの戦略をする以上、どこかで必ず生じる問題だと思っています」と続けた。