【西武】隅田知一郎が4年目の飛躍誓う 沢村賞を目指し「野球の神様を信じて徳をたくさん積む」
西武・隅田知一郎投手(25)が4年目となる今季に大きな飛躍を誓っている。 2022年のルーキーイヤーは3月26日のデビュー戦(対オリックス)で初登板初勝利をマークしながら、その後は打線とのかねあいもありパ・リーグ新人として史上初の10連敗を喫し1勝10敗。2年目、3年目はともに9勝10敗とドラフトで4球団が競合した左腕はまだシーズンを勝ち越した経験がない。 しかし、その登板内容を見ると1年目の16試合(81回2/3、防御率3・75)から2年目は22試合(131回、防御率3・44)、そして3年目の24年シーズンはチームトップの26試合(179回1/3)を投げ防御率2・76と安定感を増している。 隅田は「勝敗は別として、投球内容的には今までにないよい成績を出せたと思います。チームとしてはすごく悔しいシーズンでしたが、個人としては自分の軸をブレずに貫けたことは大きな経験になった」と飛躍の3年目シーズンを振り返る。 「この3年間は勝ち負けの運には恵まれなかったとは思いますが、来季は僕が自分で勝ち運を手繰り寄せてすべての面でチームに良い影響を与えたいと思っています」 こう語る4年目左腕が目指すのは先発投手にとって最高の勲章である「沢村賞」だ。隅田は「その選考基準のハードルを目指すことで最多勝、最多奪三振、最優秀防御率となりそれが沢村賞につながると思うので。そのためには、運も必要。野球の神様を信じて、徳をたくさん積もうと思います」と25年はさらに1日24時間を野球にささげ、自分の仕事に没頭する意欲を語っている。 プロ生活最初の3年間で多くの試合を作りながら19勝30敗と勝ち星に恵まれなかった左腕の反転攻勢が期待される。
伊藤順一