ヘア&メイク界の第一人者・山本浩未さんが20年続けるお手入れルーティン。「洗ってばかりでは乾燥が進みます」
いくつもの化粧品や美容法を試し、取捨選択を繰り返してきたクウネル世代。その経験からたどり着いた、大人美容で大切なこととは?今回は、ヘア・メイクアップアーティストの松本千登世さんに「きれいのために やめたこと、始めたこと。」を伺いました。 【画像一覧を見る】
朝の洗顔はやめ、体も髪も洗うのは1日1回に。
「大人はドライフルーツなの。水分やうるおいが失われていくのに、洗ってばかりいると確実に乾燥が進みます」と山本さん。 それに気づいたのは40代の初め。「歯磨きも1日に何度もしていたのですが、知覚過敏が出てツヤもなくなってきて。歯医者さんから『磨きすぎ』と指摘されたんです。そこから意識を変えて1日1回きちんと磨くだけにしたら、劇的に歯がきれいに。皮脂の取りすぎもよくないと、泡で洗う朝の洗顔もやめました」 たどり着いたのは蒸しタオル洗顔。熱湯と水を1:1で入れ 50℃くらいにしたお湯をタオルにかけて絞り、顔にのせる洗顔を40代後半から続けているそう。 「2回繰り返すと目覚めもすっきり。肌が柔らかくなって流れがよくなり、後に使うスキンケアの浸透もアップ、と一石三鳥の効果が。仕上げにオイルで肌にうるおいとツヤを与えるのもポイントです」 体も髪も泡で洗うのは1日1回。「慣れてしまえば気持ち悪さもなし。肌の調子がよくなるメリットの ほうが大きい!
お話を伺った方
山本浩未/やまもと・ひろみ ヘア&メイクアップアーティスト ヘア&メイク界の第一人者。自身のリアルな美容法を発信しているインスタライブ「毎日BEAUTY LIVE」が人気。近著に『60歳ひとり暮らし 毎日楽しい理由』(小学館)がある。
『クウネル』2024年11月号掲載 写真/加藤新作、 取材・文 /矢沢美香
クウネル・サロン