またもやホイール色に衝撃! 新型『MT-07』の斬新カラーをヤマハデザイナーが紐解く
渡辺氏の話を聞いていて、リアルな夜の世界にデジタルの青空から光が射し込む情景が頭に浮かんだ。あくまで個人的な連想だけれど…。
◆さらなるWOW! へ進化は続く
欧州ヤマハによれば、新しい2025年モデルのMT-07では「アイスストーム」の他に、「アイコンブルー」、「テックブラック」が選べる。
「アイコンブルー」はボディ色とホイール色を「レースブルー」とも呼ばれるお馴染みのブルーメタリックで統一(ボディはディープパープリッシュブルーメタリックC、ホイールがディープパープルブルーメタリック15)。レースで培ったヤマハのスポーツイメージを訴求する。2018年モデルからあるカラーリングだが、ヘッドランプ回りとフェンダーをマットブルーにしたのが2025年モデルの特徴だ。
「テックブラック」のボディ色はマットダークグレーメタリックD(仕向地、仕様によって呼び方は異なるが同じ色)、ホイールは「ローグロスブラック」。こちらもMTシリーズではお馴染みの継続色で、「お客様が選びやすく、どんなシーンにも調和するカラー」と渡辺氏はその位置付けを説明してくれた。
さて、アシッドイエロー、バーミリオン、シアン、ブルーソリッドと変遷してきた大胆なホイール色の系譜は今後、どんな進化を見せてくれるのだろう? いや、進化の余地はまだ残っているのか?
「今はホイールの色をどうするかという手法しか展開できていないけれど、そもそもMTシリーズはお客様が自在に操れて、安心感を持って市街地からサーキットまで走れるバイクなので…」と渡辺氏。「アクセントカラーがどこにあったら、自由自在にMTを操る姿が魅力的に見えるのか? その答えはきっとホイールだけではないだろうから、そのさらに上のレベルのCMFGを考えていきたいと思っている」
MTシリーズのカラーリングは今後も我々に□WOW!(ワオ!)□をもたらし続けてくれそうだ。
レスポンス 千葉匠