“過去の自分”に手紙を宛てたゲッツェ…「盲目になっていた」とバイエルン移籍を後悔
フランクフルトに所属するドイツ代表MFマリオ・ゲッツェは、バイエルンへの移籍を後悔しているようだ。25日、スペイン紙『アス』が伝えている。 現在32歳のゲッツェはドルトムントの下部組織出身で、2009年11月にトップチームデビューを飾った。翌シーズンからは主力へと定着し、MF香川真司(現セレッソ大阪)らとともにブンデスリーガ連覇を達成。2013年7月にはバイエルンに完全移籍し、多くのタイトルを獲得した。ドイツ代表として臨んだFIFAワールドカップ2014ブラジルでは、アルゼンチン代表との決勝戦でゴールを挙げ、母国の優勝に貢献。以降はドルトムントへの復帰やPSVでのプレーを経て、2022年6月からフランクフルトに所属している。 今シーズンもここまで公式戦4試合出場1アシストを記録しているゲッツェは、週刊誌『ディー・ツァイト』で自身のキャリアを回想。「17歳の自分」に宛てた手紙の中で、「ドルトムントにもっと長くいた方がいい、その方が君の成長にもいい…と言っても、君は重要視しないだろう。僕もそのアドバイスには耳を貸さなかった」と過去を振り返った。 また、「君は自分自身と自分のキャリアしか見ていない。君は苦労も失敗も経験していない。すべてがうまくいっている。視野が狭いんだ」と忠告。続けて、「盲目になっていた。僕は野心的だった。ブンデスリーガを2度制覇し、二冠を達成したこともあった。でも、それでも何も変わらなかった。移籍は僕の頭の中にあった。誰が僕の決断を変えるよう説得できたのかわからない」とバイエルンへの移籍を悔やんだ。 さらに、「僕はバルセロナのサッカーが大好きだった。それがやりたかったサッカーだった。ペップと一緒だよ」と移籍を決断した理由が指揮官であると説明。一方、「すべての監督がユルゲン(・クロップ)のような人だと思っていた」と理想と現実にギャップがあったと明かしている。
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