バレー新リーグ「大同生命 SV.LEAGUE」 スポーツリーグの冠に大手生保が多いワケ
また新たに生命保険会社がスポーツのリーグスポンサーとなった。今年10月に始まるバレーボールの新リーグ「SVリーグ」のタイトルパートナーに、T&D保険グループの大同生命がついた。大手生命保険会社によるスポーツリーグのタイトルパートナー(冠スポンサー)は、近年国内における人気スポーツのトップリーグで目立っている。明治安田生命はサッカーJリーグ、第一生命はダンスの「Dリーグ」で冠スポンサーとなっている。リーグ戦の一部を含めると、日本生命がプロ野球のセ・パ交流戦とバスケBリーグのポストシーズンのタイトルスポンサーになっている。
企業の理念とリーグのビジョン
一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)は、先月17日に東京都内で行われた会見にて、大同生命がSVリーグのタイトルパートナーとなったことを発表した。契約期間は2024年4月から2030年6月までの約6年で、異例の長期契約だ(金額は非公表)。 会見に出席した大同生命の北原睦朗社長はタイトルパートナーに就いた理由として、同社の企業理念とバレーボールの持つ特徴や、SVリーグの目指す「地域共生、社会貢献の推進」への共感があったという。 「バレーボール競技自体に魅力が溢れている。これまで長い間、老若男女を問わず広く愛されてきた国民的スポーツ。競技性の高いスポーツと同時に、公園などでボール1つあれば気軽に楽しむことができ、全国各地にプレイヤーが存在するという裾野が広いことも特徴。一方で、オリンピックをはじめ、観戦するスポーツとしてもレベルが高く、男女とも日本代表は世界でもトップクラスの実力を持っている。次に、SVリーグを運営するジャパンバレーボールリーグ様の思いが、これまでの取り組みや当社の企業理念にも通じるものがあった。パートナーとして(JVLと)お互いが共有することで、地域社会の活性化に貢献できると考えたことから、今回タイトルパートナーに就任することを決定しました」 大同生命は企業理念のミッションとして『想う心とつながる力で中小企業とともに未来を創る』を掲げる。中小企業向けに保障やサービスを提供し、経営課題の解決支援や社会的課題への取り組みに対して、同社からソリューションを提供することで地域社会に貢献する。日本には中小企業が約336万社あり、全企業数の99%を占める。中小企業全体の従業員は約3310万人にも及ぶ。こういった顧客と向き合う大同生命は、当然ながら日本全国、各地域の社会にも必然的に向き合っていく。今後、各地にちらばるSVリーグのクラブとの連携も期待される。 JVLの大河正明バイスチェアマンも「大同生命様の企業理念は、新しくVリーグがリボーンしていくSVリーグの、強く広く社会とつなぐという理念と一致している。(タイトルパートナーを探す上で)一番大事なのは企業理念」と説明した。