【お箸のマナー】子どもにも伝えたい!刺し箸にちぎり箸…NGを知って、気持ちのいい食卓を
「マナー」と聞くと、知らないと恥ずかしい窮屈なしきたり……、なんて風に考えてしまいがちですが、それを「人間関係を円滑にするために先人が生み出したスマートなふるまい方、やさしい心づかい」と説くのは、茶家・武者小路千家出身で、茶の湯界の若手リーダーとして人気の高い千 宗屋(せんそうおく)さん。 【画像8枚】食事の場で避けたい「箸使い」や「美しい箸の上げ下げ」を画像でチェックする! 千 宗屋さんの新著『お茶の若宗匠が教える「人づきあい」と「ふるまい方」 いつも感じのいい人のたった6つの習慣』には、日常の場面から特別な日まで、あらゆるタイミングで参考にしたい、”スマート”で“相手への心づかい”にあふれた、たくさんの心得やマナーが掲載されています。 前回の「訪問時のマナー」に続き、今回は「お箸の作法」についてご紹介します。ちょっと自信がないな、という人も、子どもに正しいお箸の使い方をしてほしいと思っている方も、この機会に確認してみてください。
何歳からでもマナーは身につく
今回ご紹介する“お箸の作法”だけではなく、食事に関するマナーは食器の置き方から、食べ終わりの作法までとても多い印象があります。しかも、和食には和食の、洋食には洋食のマナーがありますよね。 著書の中でも千 宗屋さんは、このように説明しています。 「食事は人間の営みの中でも基本的なものですから、マナーやルールとして決まっていることが多いのは当然のことかもしれません。 大切なのは、食卓を囲むその場の人全員がおいしく料理をいただくためにこそ、マナーは存在するということです。それを忘れて重箱の隅をつつくように細かいマナーを指摘するようなことがあっては本末転倒です」(以下「」内は著書より) 自分がどう見られるか、以上に大事なのは周囲の人たちと心地よい空間を共に作ること。そう考えると、おのずから自分の行動も変わってきそうです。 さらに、その食卓の雰囲気は子どもたちにも受け継がれていきます。 「食事の場でのマナーや作法は、学んで身につくというよりも、基本は乳幼児期からの家庭での食卓で覚えるものではないでしょうか。物心つく前から食事を共にしている親や家族の仕草や動作を見て、子どもは疑いなく真似をするもの。 もちろん、外食時や学校での昼食時に、他人の食べ方を見て学ぶことも多いでしょうし、自ら気がついてクセや食べ方を修正してきたという人もいるでしょう。 何歳からでもマナーを身につけることはできるので、そうして気がついた美しい食事の姿を、ぜひ次世代へと受け継いでいっていただきたいと思うのです」 それでは、食事の場で避けたいお箸の使い方をみていきましょう。