岡田武史氏

　◇明治安田J3リーグ第36節　今治5－0鳥取（2024年11月10日　Axisバードスタジアム） 　明治安田J3リーグは各地で7試合が行われ、今治が敵地で鳥取を下してリーグ2位が確定し、悲願のJ2初昇格を果たした。 　今治は前半7分にPKを獲得すると、FWヴィニシウスが冷静に決めて幸先よく先制に成功。後半21分にが再びヴィニシウスが左足でネットを揺らし、貴重な追加点をもたらした。さらに、25分にはペナルティーエリア右からボールをつなぎ、最後はMF加藤潤也が押し込んで3点目。41分にはヴィニシウスがハットトリックを達成した。そして後半アディショナルタイムにはDF梅木怜がダメ押しの5点目を挙げた。過去、鳥取でのアウェーゲームは1分け3敗と勝ちがない鬼門だったが、大一番で白星をつかんだ。 　2014年11月に2度の日本代表監督経験を持つ岡田武史氏がオーナーに就任。当時は四国リーグを戦っていたが、17年にJFL初昇格を果たすと、19年にはJFLで2位に入り、J3昇格を果たしてJリーグに初参入した。 　 　今季は岡田氏が監督として日本代表を率いた98年W杯フランス大会で、選手として出場した服部年宏氏が監督に就任。攻守にアグレッシブな「戦うサッカー」を浸透させた。岡田氏にとってはオーナー就任10年の節目で悲願を成し遂げた。 　▼FWヴィニシウス　ただただうれしい。3年間J2昇格のために戦ってきて、こうやって目標を達成できたことがうれしい。みんなが頑張ったから成し遂げられた。残りの試合も個人の目標達成(得点王)のためにやり続けたいです。 　▼MF三門雄大　個人的にも昇格を成し遂げたことはなかったので、本当に2年前の夏に今治さんから声をかけてもらった時に必ず昇格という目標を果たすんだという強い思いで来た。ほっとしています。ここ何試合か立ち上がりから仲間が一生懸命プレーしているのを見ていた。自分が入った時にもう1つギアを上げられたらと思っていた。ファン、サポーターがいてくれたからJ2昇格を成し遂げられた。 ▼服部年宏監督　ほっとしています。今年は上がらないとというプレッシャーの中で一歩一歩登ってきた結果なのでうれしさが重い。優勝はできなかったが、昇格を手にすることができてほっとしているのが大きい。苦しい時にサポーターの方に支えられた。ありがとうございます。そしておめでとうございます。