大阪府・吉村知事が定例会見7月22日(全文4)ステッカー浸透度はまだまだ低い
だから医療体制が逼迫していない
そう考えたら、ひょっとしたら第1波と同じような波がもし来るとすれば、実は全然まだ波の入り口部分で、要は年齢構成が全部同じぐらいの分布になってないんですよ、今。若者を中心に広がってきて、年齢構成が同じぐらいの分布になってくるとしたらもっともっと上がる可能性が実はあるんじゃないのかな、というふうにも危惧というか、その可能性があるんじゃないかなとは思っています。ここは推測なのでこの後の数字を見ていかないと分からないところはありますけども、そういうふうに考えています。 そうだからこそ、たぶん医療体制が今、逼迫してないとは思うんですよね。でもこれがもしくはひょっとしたら前回と同じ波が来る前提になって、検査能力が高まったから検査の陽性者が見えてきたとすれば、数だけ比較したら比較にならないぐらい、うわっと大きな山になるかもしれないなというふうにはちょっと思っています。
基準の見直しはありうるのか
共同通信:あともう1点、今は黄色信号ついていて、今後赤信号になるかもしれないっていうときに、だらだらと重症例が増えていって、要は黄色がついたときから25日以内っていう基準に達さないまま延々に続いちゃうっていう、で、重症例が増えていくっていう可能性があるかとは思うんですけど、その辺りはそれで大丈夫なのかっていうことと、基準の見直しがありうるのかっていうのを教えてください。 吉村:まず25日以内にあの数字に達しないとすれば、これはその後70%に、だらだら増えていって70%に達したとしても、そこから重症病床、だらだら達するまでの間に重症病床っていうのは増やしていくということもできますから、ですので重症病床のキャパというのも増えてくるだろうというふうには思います。 だから今188床、重症で言うとベースにして、そして215まで増やすというふうに進めています。だから70%というのも、分母が増えれば数変わってきますから、そういった意味でだらだら増えてくるときは、病床もやっぱりそれに合わせて増やしていくと。つまり医療崩壊を起こさせないようにするということの対応は取れるんじゃないかなとは思っています。 ただ、そのだらだらになると波の角度が重要で、そのままいったらだらだら増えてきて、大阪が持つ重症病床のキャパを超えるよっていうことになれば、これは当然もともとの考え方っていうのは、重症病状がキャパオーバーして、救える命を救えなくなるっていうのが僕の赤信号の基準ですから、それを数値化したのが25日以内70%なので、これはどう見ても25日っていうのを外してもキャパがオーバーするよというのが見えれば、これはもう赤信号つけるということにはなるんでしょうけど。 ただ、今分析している限りではちょっとずつ増えても、重症病床も一緒、それが70%になって100%になりそうだったらちょっとずつ増やすっていうこともできますんでね、急激に増えたらもう増やせないですけど。だからそういう感染状況としても徐々に増えていくんだろうとは思っていますから、今は全然対応可能だというふうに思っています。基準は基準として非常に重視をしていきますが、一番大事なのはその背景にある思想、考え方だというふうに思っています。