大阪府・吉村知事が定例会見7月22日(全文4)ステッカー浸透度はまだまだ低い
ステッカーの浸透度をどう感じているか
読売新聞:すいません、読売新聞の太田です。感染防止宣言ステッカーなんですけども、「いらっしゃい!」キャンペーンの対象になるための条件とするとか、非常に重要な役割を果たしていると思うんですが、知事も普及に今、懸命に努められていると思いますが、現状の府内の事業者の方への浸透度について、今どうお感じですか。 吉村:まだまだ低いと思います。コロナ追跡システムをやったときっていうのは、あれは感染がまだ完全に収束する前に導入しましたから。コロナQR追跡システムは結構導入してくれています。今も2万を超えているんですよね。2万超えていますから。ただ、この感染のステッカー自身は第1波が収束したあとに新たな対策として打ったというところがあるので、ある意味で社会における危機感が非常に低くなっているところにスタートしましたから、そういった意味で認知が広がりにくいということは事実としてあると思いますし、現実に広がりはやっぱり弱い。 なので今回、感染が徐々に増えてきている状況の中で、やっぱりぜひ感染防止ガイドラインは守ってもらいたいと思いますし、感染が起きたときには府の調査に応じてもらいたいとは思いますし、そういった意味で今まさにこれを広げるべきタイミングだというふうに思っていますから、僕もしつこいぐらい一生懸命、こういったところで言ったり、テレビに出ても無理やりこれを出したりして広げようとしているところです。だからやっぱり感染症対策を取ってもらう店をどんどん増やしていく。しかもそこはある程度感染の震源地になっている夜の街関連の皆さんにぜひ取ってもらいたいというふうには思って、意識した啓発活動、僕自身もできる限りやっているところです。皆さんの伝播力のほうがすごいから、皆さんにもぜひ協力をお願いしたいと思います。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:次のご質問。
状況は悪化しているという認識か
共同通信:共同通信の副島です。検査数自体の増加とか、ミナミの集中検査とかで、そういう要因が見えていると思うんですけど、それの影響を除いても、この状況っていうのは悪化しているという認識かどうかお伺いしたいんですが。 吉村:感染は広がってきているというふうには思います。もちろん検査数が増えているからこの陽性者数がある意味多くキャッチできているという意味では、ある意味正しいことを進めているんだとは思いますが、その中でも陽性率っていうのは徐々にやっぱり上がってきていますし、数も増えてきているところを見ると、市中における感染自体が拡大しつつあるというふうに思います。 第1波のときとあまり数でそんなに、これは僕なりの分析なんですけど、第1波のときって、内訳を見てもやっぱりそれぞれの年代がだいたい平均しているんですよ、10%か20%ぐらいで。平均して満遍なくこうなっているんです。第1波のときの検査基準っていうのが4日間連続で熱が出るっていうのがありました。だから今と検査基準がそもそも違うんです。 あとは検査能力も第1波のときっていうのは、その前で言うと一番最初は大阪でも、だいたい100件ぐらいの検査能力からスタートしましたから。多くて確か400~500件ぐらいかな、一番多く検査したとき、第1波のとき。なので、その検査基準、検査の数、そして分布比率を考えたときに、実は今と同じ検査基準とか検査能力でやったら、もっともっと数が多かったんじゃないかなと、それは僕の推測ですけど、思います。 だから第1波のとき、最大大阪で92名と出ましたが、今の検査基準であって、検査能力であれば、ここは推測だからあまり言う意味ないのかもしれないけど、実は結構多かったんじゃないのかなと。4日間連続で熱出るという基準でしたから、若者はそれから無症状とかが多いでしょう、無症状、軽症で。ある意味病院に行かずに治している若者も実は多かったんじゃないかなというふうにも思います。