米大統領選挙、今夜投票開始 トランプ氏猛追、“タダ乗り批判”日本で安全保障の懸念
日本時間の5日夜から投票が始まるアメリカの大統領選挙。過激な発信を続ける共和党のドナルド・トランプ前大統領が、猛烈な巻き返しを見せています。 【画像】“メキシコ”で辛口コメントを表現…「トランプバーガー」とは?
■トランプ氏が猛追…現在はほぼ互角の大接戦
トランプ前大統領 「火曜日の投票でカマラをクビにして、みんなアメリカを救おう。我々は税を下げ、インフレを終わらせ、物価を下げて賃金を上げる」 民主党 カマラ・ハリス副大統領 「さあミシガン州、生涯で最も重要な選挙まであと2日。私たちは後戻りはしない。なぜなら、未来のための戦いだから。そして、自由のための戦いだから」 アメリカ大統領選前、最後の日曜日。両候補が演説の場に選んだのは、勝敗を左右する激戦州です。 世論調査では、ハリス氏が民主党の大統領候補となった7月下旬から優位に立っていましたが、その後トランプ氏が猛烈に巻き返しています。 現在はほぼ互角の大接戦。勢いのあるトランプ氏が、このまま当選するのではないかという見方も広がっていて、日本では警戒する声が上がっています。
■トランプ氏の再選なら…安全保障に懸念も
神奈川県横須賀市、港が一望できる場所にいます。手前に見えるのが自衛隊基地。その奥には米軍基地があります。 そのアメリカ軍の在り方に、かねがね疑問を投げかけていたのがトランプ氏です。 トランプ前大統領(2016年4月) 「日本はもっとアメリカ軍が駐留するための費用を払わなければいけない。もし払わないなら、撤退する準備をしなければならない」 選挙戦では減税の方針を強く打ち出しているトランプ氏。税収が減れば、軍事費の負担を日本に求めてくる可能性は十分あり、専門家は最新のリポートで、こう指摘しています。 笹川平和財団 渡部恒雄氏 「トランプ氏は同盟国をアメリカ軍にただ乗りするだけのマイナスの存在と考えている。日本が防衛費をGDP比2%とする目標を定めていることは安心材料だが、GDP比3%の要求に準備がいる」 横須賀市民は、次のように話します。 横須賀市民(80代) 「トランプさんの話を聞くと、ちょっと過激で。トランプさんが大統領になったら、日本はどうなるのかなとか。横須賀にベース(基地)があるから、なおさらそれを感じる」