画像はイメージです

2024年11月15日、PCゲーミングプラットフォームSteamにて「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」（以下、ドラクエ3）のHD-2Dリメイク版が発売された。懐かしさと新しさが融合したこの作品は、多くのプレイヤーを魅了している。しかし発売からわずか数日で、ゲームシステムに変更を加える非公式MODが登場し、プレイヤーの間で賛否両論の声が上がっている。 【写真】現在に改めて話題を集めるドラゴンクエストIII そもそもMODとは「Modification」の略で、ゲームの開発元以外の第三者がゲームのデータやプログラムを改造したものを指す。PCゲームで使用されることが多く、グラフィックの向上やゲームプレイの改善、新しいコンテンツの追加などの目的で作成される。導入や利用、トラブル解決は自己責任で行う必要があり、ゲーム本体のアップデートによって使用不可能になる場合もある。 Steam版「ドラクエ3」の発売直後から、さまざまな非公式MODが登場している。例えば「Faster Overworld Traversal」は船の速度や移動手段の速度を上昇させるMODだ。また「Rebalanced Encounter Rate」を導入すると、敵に遭遇するエンカウント率が変更される。女性キャラ専用のアイテムを、男性キャラでも装備できるようにするMOD「No Equipment Restrictions」もある。 プレイヤーが感じた不便さや不満を解消するために作成されている一方で、いくつも導入するとプレイそのものが出来なくなる可能性もあるため、使用には慎重さが求められる。 非公式MODに対してプレイヤーの意見はさまざまだ。MOD擁護派は、プレイヤーが自由にゲーム体験をカスタマイズできることを重視しているようだ。Steam版「ドラクエ3」の場合は、1人プレイのオフラインゲームなので「誰にも迷惑をかけていない」といった意見も見られた。 一方、MOD批判派はゲームは開発者の意図に変更を加えるべきでないと考えているようだ。ゲームバランスを崩され、本来の魅力を損われることを危惧している。 Steam版「ドラクエ3」における非公式MODの登場は、プレイヤーの間で議論を巻き起こしている。もしMODに興味があったとしても、いきなりMODを使用するのではなく、まずはオリジナルの姿を味わってから検討するのが良いだろう。 （よろず～ニュース特約ライター・夢書房）