青学大史上5校目大学4冠!! 佐々木、西川離脱なんの 3年ドラフト候補中西8回2失点力投
◇明治神宮大会 大学の部決勝 青学大7-3創価大(2024年11月25日 神宮) 歓喜の瞬間、ベンチから駆け出した青学大・中西聖輝(3年)は涙で前がよく見えなかった。初優勝で史上5校目の大学4冠。先発して8回5安打2失点と力投し、「4冠は最高ですが、もう4年生と野球ができないと思うと、ちょっと悲しいです」と目を真っ赤にして余韻に浸った。 リーグ戦は2年春のデビューから通算19試合で8勝無敗。大一番も初回から5番・中田達也(3年)が史上6人目の満塁本塁打を放つなど援護にも恵まれ、テンポよく146キロを計測した直球主体にねじ伏せた。佐々木泰(4年)、西川史礁(4年)の両主砲がケガで先発を外れる中、気迫の投球で優勝まで引き上げ「意地で投げました」と誇らしげだ。 来秋ドラフト候補の最速152キロ右腕。新チームでの目標には2度目の「4冠」に設定した。来秋までリーグ連覇を伸ばせば、亜大の東都記録6連覇(11年秋から14年春)にも並ぶ。「負けるのは嫌いなので勝ち続けたい。その中心に自分がいられれば」。負けない男が青学大の黄金期を支える。(村井 樹) ≪広島1位佐々木歓喜「獲ったよー!」≫22日の福岡大との2回戦で左肩を脱臼した広島ドラフト1位の佐々木主将は欠場してベンチから歓喜の瞬間を見届け、試合後のグラウンドでのインタビューでは「青学、4冠獲ったよー!」と応援団に向かって絶叫した。9月に右手人さし指を骨折した影響で今大会通じて先発を外れ、9回に代打で見逃し三振だったロッテ1位の西川は「経験したことを、この先の野球人生に生かしたい」と見据えた。