「私も妹もパパが大好き」父は田中稔、母は府川唯未…女子プロレスラー・田中きずな(19歳)が明かす“家族のルール”「(夫婦像に)憧れます!」
父の遠征は、家族みんなで玄関まで見送る
――お父さんが家を出るときは、寂しかったですか。 田中 お父さんが仕事に出かけるときは、家族みんなで玄関まで行くっていうのが今でもずっとあって、「ケガしないでね」みたいなことをお母さんがいつも言っていて。お父さんが見えなくなるまでみんなで手を振ってて、お父さんも何回も振り返ったり。お父さん、寂しがり屋なので、東京の試合とかだと平気なんですけど、遠征に行くときはもうウルウルしちゃって(笑)。1~2週間(離れる)とかあったので。 ――その1~2週間は、早く帰ってこないかなぁと思ったり。 田中 はい。私も妹もお父さんが大好きなので、毎日メールやLINEしたり。小さいころは巡業でいなかったことが多かったですけど、帰ってきたときはほんとに休まず遊んでくれた。 ――どんな遊びをしていたんですか。 田中 私が、いろいろ想像した世界の遊びに付き合ってくれたり……。 ――想像の世界? 田中 あっははは(笑)。たとえば「ここはお城で、おいしいケーキを買って……」みたいな設定を話したら、お父さんが役を演じてくれて。家族ごっことかおままごととか、「やりたい」って言ったことなんでもやってくれました。それは、お父さんもお母さんも。あとは、プール遊び。私、今でも水が怖いのですが、私が落ちないように浮き輪代わりになってくれたり。
「両親の悲しんでる顔は見たくないから…」
――お父さんが仕事に行くとき、玄関で「行かないでー!」って泣いちゃうことはありませんでしたか。 田中 ありました。2、3歳ぐらいのときはありましたけど、幼稚園ぐらいからはあんまり泣いたりしなくて。親の前では常に明るくいようって思っていたので、つらいことがあっても言ったことはないですね。 ――なんで? 田中 両親がすごい愛情かけて育ててくれたのを、自分でもすごく感じていて、明るくてあったかい家庭で育ててもらえたなって思ってるんですけど、だからこそ心配をかけたくないというか。2人の悲しんでる顔は見たくないからっていう気持ちで。昔からそうですね、泣かないようにしよう、常に笑ってようとか思ってました。 ――注射のときとかは……。 田中 泣いたことないです。 ――えーっ!! 田中 注射とか、ほんとは痛いし怖かったけど、「痛くない」って言って泣いたことないですね。心配かけないようにっていうのは、小さいときから今でもずっとありますね。 ――ご両親は心配性ですか? 田中 そうですね(笑)。家が坂の上にあるんですけど、小学生のころから高校までずっと、パパが毎朝、「坂を下りたら右・左・右(を見て)、車がいなかったら渡るんだぞ」っていうのを、何年間もずっと言われていたり。
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