半導体で独り勝ち「エヌビディア」の勢いはいつまで?【Bizスクエア】
■日本に「勝機」はあるのか? 米半導体「エヌビディア」 日本企業との連携は!? ――フアンCEOが、いくつか示唆に富むことを言っている。実は日本にはそういう世界トップクラスの技術があり、しかもロボティックスの領域が得意だからAIの国になれると。 GAFAの時代、日本は負け組になったが、今度AIと融合したIoTやロボティクスの時代が来ると日本にチャンスがあるのか。 早稲田大学ビジネススクール 教授 入山章栄氏: 実は大いにある。フアン氏はお世辞で言っていないと思う。今まではバーチャル空間の中、スマホの中だけでいろんなビジネスが行われてきたが、これからは「リアル」と「デジタル」の融合だ。それが今までなかなかできなかったが、生成AIが出てきたことで「リアル」と「デジタル」の融合ができるようになった。 日本は「リアル」の製造業が強い。なので日本の製造業がうまく「デジタル」と組み合わせることができれば、世界に飛躍してまた天下を取るぐらいにまでいける可能性がないわけではない。実際、勝ち出している会社だと、コマツの「スマートコンストラクション」(建設現場のデータをICT・情報通信技術でつなぎ、現場の状況を「見える化」するソリューション)はまさにデジタルと製造業の融合だ。あと工作機械で「DMG森精機」という会社があるが、「リアル」と「デジタル」を融合して、もう世界で勝ち出している。だから日本のチャンスは大いにあると思う。 ――フアン氏も言っているが、間違っても日本はITソフトウェアの世界で戦おうとは考えない方がいい、GAFAには今更勝てないから、新しい勝ち口をどうやって見つけていくのかということか。 早稲田大学ビジネススクール 教授 入山章栄氏: それが「リアル」と「デジタル」の融合にあるので、リアルの製造業に強い日本の経営が頑張れば、また世界を取れるチャンスが出てきているということだと思う。 (BS-TBS『Bizスクエア』 11月23日放送より)
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