半導体で独り勝ち「エヌビディア」の勢いはいつまで?【Bizスクエア】
大崎真孝日本代表は今年5月、Bizスクエアのインタビューで、「エヌビディアはどういう役割をこれから果たしていくと思われているのか」という質問に対して「プラットフォームを作るということだと思う。開発の競争がものすごく激しいところで先頭に立つことがものすごく重要。それに開発者の皆さんを巻き込んでいく、そういったエコシステムを作れた企業が強くなっていく」と答えた。 11月13日には、ジェンスン・フアンCEOが来日。日本の製造業に対する期待について語った。 エヌビディア ジェンスン・フアンCEO: 私達は日本の産業と連携してAIを日本に根付かせたい。日本ほどロボット・AI革命をリードするのに優れた国はない。 ■「エヌビディア」の次世代半導体「ブラックウェル」の性能とは!? こうしたなか注目されているのが、第4四半期に販売が開始される予定の次世代半導体「ブラックウェル」。南川氏は「今までと同じことをより速く、より低消費電力でできるのが『ブラックウェル』。今の(GPUの)H100と比べるとパフォーマンスは20倍や30倍と言われている。同時に消費電力も10分の1にできる。かなり先端的な技術を盛り込んだ新しい世代のチップになる。軽自動車がスポーツカーになるというぐらいの大きな差にはなる」という。 次世代半導体「ブラックウェル」については出荷が遅れるのではとの懸念が広がっているが、11月20日の決算発表でフアンCEOは「ブラックウェルの生産はフル回転で進んでいる。今四半期のブラックウェルの出荷は事前の見込みを上回る予定だ」 エヌビディアの勢いはまだまだ続きそうだ。 ■独り勝ちの「エヌビディア」次世代半導体を生産・出荷へ エヌビディアが発表した8月~10月期の決算は、売上高が前年同時期の1.9倍となる、350億8200万ドル、日本円で5兆4026億円だった。純利益は2.1倍の193億900万ドル、約3兆円で、売上高・純利益ともに過去最高を更新した。