神奈川県立高校改革、2025年度からの指定校発表
神奈川県教育委員会は、県立高校改革実施計画に基づき、2025年度から2027年度までの3年間にわたる指定校を発表した。今回の指定は、質の高い教育の充実を目指し、さまざまな研究テーマに取り組む学校を選定するものである。これにより、県立高校の教育水準向上を図ることが期待されている。 【画像全2枚】
同委員会は、2022年度からの3年間にわたる指定期間が終了することに伴い、新たな指定校を選定した。今回の指定校は、シチズンシップ教育、学習評価、総合的な探究の時間、授業力向上、ICT利活用、プログラミング教育、確かな学力育成、STEAM教育、理数教育、グローバル教育の10の研究テーマに基づいて選ばれている。指定校一覧は、神奈川県教育委員会のWebサイトで公開している。
シチズンシップ教育に関する研究では、生徒ひとりひとりが主体的に生きるために必要な能力と態度を養うための指導計画や教材の研究開発が行われる。指定校に城郷と横浜瀬谷、藤沢総合、小田原東、相模田名、厚木王子の6校が選ばれた。学習評価に関する研究では、効果的な学習評価の在り方を探り、生徒が自己の振り返りを通して次の学びに向かえるような評価方法の研究が進められる。指定校に新城など5校が選ばれた。
総合的な探究の時間に関する研究では、生徒が自ら課題を発見し解決する探究の学びを深めることを目的としている。いくつかの指定校では、SDGsをテーマとした展開についての研究も行われる予定である。
授業力向上推進重点校では、生徒ひとりひとりの学力の定着と向上を図るため、先進的な指導方法を取り入れた授業づくりに取り組む。ICT利活用授業研究推進校では、タブレット端末などのICT機器を活用し、課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習を進める。
プログラミング教育研究推進校では、コンピュータを活用したプログラミングの学習を通じて、論理的な思考力や課題解決力を育てる研究が行われる。確かな学力育成推進校では、主体的に判断し行動する資質・能力の育成と学習意欲向上を目指し、学び直しの学習と少人数指導に積極的に取り組む。