関電が金品受領で再び会見(全文9)スーツは儀礼の範囲内だと思った
実際に八木会長も恫喝されたのか
毎日新聞:毎日新聞の今沢と申します。八木会長にお伺いいたします。返したくても返せなかったという、皆さん、そういうことで、恫喝もあったということですが、八木会長は実際に何度か金品を受け取って、返そうとしたけど返せなかった。そのときに激高されたと、向こうがですね。実際に八木会長にも恫喝の言葉があったんでしょうか。それとも、普通の恫喝だと激高されたぐらいじゃ、そんなことでびびるようなお方じゃないと思うんですけれども、それともやっぱり怒らせちゃいけないということで返せなかったんでしょうか。 八木:私の原子力事業本部時代にお会いして、そういった、主として物品を頂戴したときにお断りをすると、先ほど申し上げましたように、私の持ってきた手土産をなぜ受け取れないのかというのが非常に厳しい言葉で、本当に激高されました。恫喝とまでは私は感じておりませんけども、ある種、非常に厳しいお声で、にらまれるといいますかね、そういう感じもございましたので。 少しそういう意味では、私も少し過剰に反応したのかもしれませんが、これ以上、受け取り拒否を申し出ても、さらにお気持ちが高ぶってということになると、やはりいささか原子力の事業にも影響があるんじゃないかと判断したということで、それではいったんお預かりをさせていただきたいということでお預かりして、そして後日、お電話したり、あるいは直接お会いする機会があったら返却の申し出をずっと続けたんですけども、なかなか受け取ってもらえなかったというのが事実でございます。
八木会長は背広を2着返却していない。使ったのか
毎日新聞:今から考えれば、あのときの自分の対応が、つまり、そのときに自分が会社の問題として声を上げてればということで反省をされているんでしょうか。 八木:ご指摘のとおりですね。私は原子力の経験はそれまでなくて、初めて原子力事業本部に行って、初めてそういう経験をしたわけですけども、そこで、なぜこういうことが起こってるのかというのを、今、そのときにもう少し意を決して、これを会社としての対応とすべきであったという、それが、なんとなく過去の慣例に私が従ってしまったというのは、本当に今から思えば非常に甘かったなと思っておりまして、あのときに何かそういう、会社に対して一石を投じて、そしてこの改善ができてれば、というのは今になって思いますが、本当に大いに反省いたしております。 毎日新聞:最後の質問です。八木会長は背広を2着返却されていない。これは使われたんでしょうか。 八木:私は背広2着を、お仕立券付きの生地をいただきまして、当初は儀礼の範囲内という、まだスーツの値段というのはそんなによく分からなかったもんですから、儀礼の範囲内ということでこれは費消いたしました。今回の税務調査等々の中で高価なスーツであるということも判明いたしましたので、これはやっぱり儀礼の範囲内を超えてるという判断をいたしまして、あらためて今後、その相当分の費用を返却すべく取り組んでまいりたいと思っております。 毎日新聞:ちなみにこれ、1着、平均すると50万円ということになると思います。それを着ることによって、相手に対して忖度というか着てるよっていう、そういうことを示すようなことはなかったんでしょうか。 八木:そういうことは一切ございませんでした。 毎日新聞:ありがとうございます。 司会:よろしいでしょうか。違う方で、こちらの方、初めてだと思いますんで。そのネクタイの方、後ろ。