関電が金品受領で再び会見(全文9)スーツは儀礼の範囲内だと思った
森山氏の言葉1つでひっくり返ると認識していたのか
産経新聞:産経新聞の【スズキ 02:44:24】と申します。先ほど来、森山氏の影響による原子力事業の運営に対する悪影響というのを懸念したというお話だったんですけれども、東日本大震災以降、原発が停止してから動くまで、地元の議会、町長は住民との対話、それから原発の視察、上京しての所管官庁との折衝というのをいろいろ重ねた上での地元同意というのを出しておりますけれども、そういうプロセスも森山氏の言葉1つでひっくり返るという認識を、関電は持っていらっしゃったんでしょうか。 岩根:明確に持っていたかどうかということについて分かりかねる部分がございますが、やはり森山氏が実力者であるという幻影を持ってしまったために、森山氏に反対されるとそういう議会や町長、所管官庁との、あるいは福井県民の信頼を損ねるというふうに、やはりその幻影におびえていたのではないかと推察してございます。 産経新聞:認識としては、野瀬町長、高浜町議会というのは森山氏の差配で考えを変える、ひっくり返すということがあり得るというふうに受け止めていらっしゃったんですね。 岩根:いえ、そういうことではございませんで、そういう、森山氏が動くことによって、特に野瀬町長とかそういうようなことを申し上げてるわけじゃなくて、さまざまなステークホルダー、地元の方がいらっしゃるので、そういうところに悪影響を及ぼすのではないかということでありまして、誰々に対して影響を及ぼしうるというふうに認識していたわけではないというふうに思ってございます。
電気料金は上がり、関電幹部は懐に金入れる、この構図をどう思うか
産経新聞:もう1点お願いします。先ほど還流かどうかは分からないという話があったんですけれども、還流かどうかはともかくとして、家庭向けの電気料金の値上げをして顧客から負担を強いているという状況で、関電の幹部が数千万単位の金品を、預かったか、受け取ったか認識はともかくとして、何年間にもわたって受け取っていた。国税もそれは、もう預かったんではなく受け取ったんだという認定をしておりますけれども、そこについての受け止めはどうでしょうか。 岩根:少なくとも吉田に発注した金額と同種の工事で他社に発注したものについては基本的にしっかり査定しておりまして、同じレベルの価格で契約できてるというふうに認識しておりますので、吉田開発と契約することによって、電気料金をお支払いのお客さまに迷惑が掛かっているというふうには現時点で考えてございません。 産経新聞:吉田うんぬんではなくても、事実として電気料金は上がっている、市民への負担は増えている、一方で関電の幹部は懐に金を入れている。この構図についてどう思うんですか、という質問です。 岩根:この金額は、われわれの認識としてはお預かりしているものでございまして、別に管理をしているものでございまして、必ず返すというものでございまして、というふうに認識してございますので、そこの部分については必ずお返ししていくという認識でございます。 産経新聞:じゃあ、電気料金の値上げを強いた市民に対して思うことはないということでいいんでしょうか。 岩根:いえ、やはり電気料金を値上げさせていただいたときに、最大限の効率化を図っていくということを約束しながら電気料金の値上げのご理解を得たわけでございますので、そうした中で、こういう事態が起きたことは大変反省してございますので、ここの部分につきましては、まだ残っている部分も含めまして、必ずご遺族のご理解を得て全額返して、こうしたことについての影響がないように、まずはやってまいりたいというふうに思ってございます。 司会:よろしいでしょうか。じゃあ右の方。