V字回復を遂げるサブウェイのフランチャイズ戦略 4店舗を経営する女性オーナーの実態から見る充実したサポート体制とは
本部とフランチャイジーが二人三脚で推進
スタッフ教育の強化やデリバリー需要への対応が功を奏し、サブウェイの業績は右肩上がりとなっているが、その支えとなっているのがフランチャイジーの存在だ。 白浜氏は、サブウェイでアルバイトを経験したのち、現在は4店舗を運営する女性経営者である。一時はサブウェイから離れて他の飲食店で働いたこともあったが、サブウェイのオペレーションや接客の魅力に惹かれて復帰したという。 白浜氏「サブウェイで働く魅力は、お客様のニーズに合わせた自由な接客ができることです。店舗ごとに個性はありますが、どの店舗でもマニュアルに縛られない接客ができることに変わりはありません」 アルバイト時代に見つけた課題を解決するには、自身が経営者として挑戦する必要があると感じた白浜氏。未経験ながらもフランチャイズ経営に乗り出した背景には、「フランチャイズであればこそ」という安心感があったと振り返る。 白浜氏「品質管理やオペレーションの基盤が整っており、安心安全が担保されていることは非常に大きいと思います。また、サブウェイのネームバリューを最大限に活かせることも魅力でした。ゼロから飲食店を立ち上げるよりも、フランチャイズならではのメリットをたくさん感じます」 フランチャイズ経営では、商品の提供やオペレーション、新人研修などがある程度パッケージ化されているが、白浜氏がアルバイト時代から感じていた “自由度”も経営に生かされているという。 白浜氏「経営の基盤は初めから整っていますが、そこからどう店舗を盛り上げていくかはオーナー次第。本部の良きビジネスパートナーとして経営している感覚です」 新規オープンの際には、物件探しを本部と一緒に進めることもあれば、本部側からフランチャイジーに新店の提案がある場合もあるという。 河合氏「サブウェイではオーナーさんの起業家精神を尊重しています。みなさんがサブウェイでのビジネスを通してどんな未来を描いているのか、その方向性を共有しながら、ビジネスパートナーとして一緒に進めていくスタンスです」 実際に、白浜氏が2店舗目としてオープンしたアスナル金山店(名古屋市中区金山)は、「地元にお店を持ちたい」という白浜氏の思いを受け、本部側からの声掛けで実現したものだ。本部とフランチャイジーは、互いを“ビジネスパートナー”と位置づけ、二人三脚で歩んでいる。