V字回復を遂げるサブウェイのフランチャイズ戦略 4店舗を経営する女性オーナーの実態から見る充実したサポート体制とは
プロフェッショナル人材が健全な経営をサポート
サブウェイでは、飲食業や経営の未経験者でもフランチャイジーとして活躍できるよう、充実したサポート体制を構築している。開店準備段階で提供するパッケージ化されたサービスや経営ノウハウだけでなく、店舗運営開始後の成長支援も行っている。 その支援を担うのが、河合氏をはじめとするエリアマネージャーの存在だ。エリアマネージャーは、フランチャイズ経営の成功に欠かせない役割を果たしている。 河合氏「QSC(クオリティー・サービス・クリンリネス)のチェックや変動費の管理など、数字に課題が見られる場合は、必ず現場に問題が潜んでいます。目に見えない要因が影響していることもあるため、一緒に解決策を探り、健全な経営へとサポートしています。日本ではエリアマネージャーと呼んでいますが、世界共通の役職名はフィールドコンサルタントです。我々は独自のカリキュラムを受講し、フランチャイジーへのコンサルティングを可能にしています」 河合氏のようなプロフェッショナル人材がフランチャイジーを支えることで、経営者の負担を軽減している。経営者は孤独であるとされるが、白浜氏は「売り上げはもちろん、常にスタッフのことまで気にかけてくれる存在がありがたいです」とエリアマネージャーがいる安心感を口にする。 そのほか、多くの飲食業でフランチャイズが存在するなか、サブウェイのフランチャイジーとなるメリットはどこにあるのだろうか。 河合氏「サブウェイでは火や油を使わないため、安全でクリーンなオペレーションが可能です。また、店舗の坪数が比較的少なくて済むため、初期投資を抑えられます。他の飲食店が数千万~1億円の初期投資が必要な場合、サブウェイなら2,000万~3,000万円に抑えられます。複数店舗の展開を考えるうえでも、リスクヘッジしやすい業態ではないでしょうか。さらに、世界的チェーンであることが挑戦への間口を広げていると思います」 河合氏は、フランチャイジーには「なるべく長く携わってほしい」と願う一方、その先に叶えたい夢がある場合「サブウェイが夢の入り口であってもいい」とも述べる。フランチャイズビジネスは対経営者のビジネスであるため、マーケティングを含め、経営者にとって魅力的なビジネスであることが重要だとしている。