なでしこ初の外国人指揮官 ニールセン監督とは? "世界最大の島"出身 プロ目指すも大ケガで指導者転身
なでしこジャパンのニルス・ニールセン新監督(53)が18日、都内で就任会見に臨んだ。女子日本代表の外国人監督は初となる。 【写真】会見に臨む(左から)佐々木女子委員長、宮本会長、ニールセン監督(撮影・西海健太郎) ニールセン氏は「世界最大の島」として知られるデンマーク自治領グリーンランド出身。同島の小さな村で育ち、会見では「ここにいる報道陣の皆さんの方が、私の村の人口より多い」と語って笑わせた。また、今回が初来日で「初めて日本にくることができました。なんて素晴らしい国だろうと感銘を受けました」と語った。 プロのサッカー選手を目指したものの、腰や背中の大ケガで断念。20歳の頃に指導者に転身し、デンマーク国内クラブの下部組織などでコーチを務めた。「実は分かったことは、自分はコーチの方が向いていると言うことでした。当時はつらかったですが、実際にやっているうちに自分はコーチングする方が長けていると思いました」と語った。 女子チームの指導実績も豊富で、13年~17年にデンマーク女子代表を指揮し、17年に欧州女子選手権で準優勝。18~22年かけてはスイス女子代表監督を務め、2度目の女子W杯出場に導いた。 また、MF長谷川ら日本人4選手が在籍するマンチェスター・シティーの女子テクニカルダイレクターを昨年から務め、日本サッカーへの理解も深い。攻守においてなでしこのキーパーソンとして知られる長谷川については「言葉が少ないながらもピッチで強い存在感を示す存在だと思います。タックルはしないですが、今シーズンは一番相手からボールを奪った回数が多かった。ずっと一緒に彼女と仕事をしたいと思っていたので、チョイスは日本の代表監督になることでした」と、エースの存在も女子日本代表監督就任への後押しとなったことを明かした。