5月に右腕切断手術を受けた佐野慈紀氏 学童野球全国大会で左腕で始球式
現役時代に近鉄、中日などで通算41勝を挙げた右腕で、今年5月に感染症の悪化で右腕切断手術を受けた佐野慈紀氏(56)が21日、神宮球場で行われた学童野球全国大会の始球式に登場した。 大会のシニアディレクターを務める同氏は投球前に「僕は腕をなくしたけど、落ち込むことなくいろいろなことに挑戦していきたい」と語り、グラブを右脇に挟み左腕で帽子を落とすおなじみの「ピッカリ投法」も披露。 投球はツーバウンドながら、しっかりと捕手のミットに収まり「やっぱりグラウンドに立つと気持ちが大きく変わりますね」と感慨を込めた。