「NEW YORKER」、リユースECでブランド認知拡大へ 「古着に抵抗ない」若者に訴求
トラディショナルスタイルのファッションブランドを展開するダイドーフォワードは今年10月、自社ブランドのリユースECサイト「NY.CYCLE STORE(エヌワイ ドット サイクルストア)」を開設した。「100年ブランド」を目指し、リユース品の購入に抵抗がない若年層へのブランド認知を拡大する狙いだ。 【画像3点】「NY.CYCLE STORE」のイメージ 同社は成長戦略やCSRの観点から、リユースビジネスへの参入を模索していたが、導入ハードルの高さに課題があったという。フリースタンダードが提供するリコマースサービス「Retailor」をカスタマイズすることで、リユースサービスの導入を実現した。 スタッフが所有する自社製品と実店舗で実施している古着回収サービス「NY・RECYCLE(エヌワイ・リサイクル)」で顧客から回収した自社商品を「NY.CYCLE STORE」で販売している。製品状態と製造年代に応じて、新品販売価格の30~60%程度の価格で提供する。 リユースECの参入について、「今年、主力ブランドの誕生60周年を迎えた。トラディショナルスタイルを提案し続け、未来に継承していきたい。リユースはブランドの価値を示すポジションになりうると考えている」(ニューヨーカーDiv 営業本部 本部長 横田浩之氏)と説明した。 サイト開設時は自社ECサイトの会員やSNSなどで集客した。11月時点では、ベーシックなブレザーやジャケットが人気だという。さらなる新規顧客の獲得に向けて、ポップアップストアの開設など、タッチポイントを増やしたい考えだ。
日本ネット経済新聞