ウルトラマンシリーズの名場面、怪獣「ジャミラ」復讐に意外な過去が…その悲しき「おたけび」を完全再現
多くの世代に愛され続けるヒーロー、ウルトラマン。そしてウルトラマンに対峙するウルトラ怪獣。1966年の誕生以来、ウルトラ怪獣もシリーズを追うごとに数を増やし、その魅力でファンを虜にしてきた。 【見て聞く】ウルトラマンシリーズ、怪獣ジャミラ「おたけび&ボイス」はこちら そんなウルトラ怪獣の魅力のひとつ、「声」を意識したことはあるだろうか? ウルトラ怪獣の中でも悲しい出自を持つジャミラ。その特徴的な姿を覚えている方も多いだろうが、声はいかがだろうか。 本の中にある二次元コードを読み取ると、ウルトラ怪獣や宇宙人、ウルトラヒーローの声を聴くことができる図鑑『ウルトラ怪獣 おたけび&ボイス 大図鑑』から、<ウルトラマンシリーズの神回「バルタン星人」が戦いに敗れた「音声」が図鑑で登場…!>に引きつづき、『ウルトラマン』の名シーンをピックアップ。 それぞれの回に登場した怪獣のおたけびや宇宙人の声とともに、ふりかえってみよう!
復讐を誓う悲しみの鳴き声~棲星怪獣ジャミラ~
ジャミラの登場は、『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」だ。 国際平和会議が、東京で開かれようとしていた。 各国から、会議に出席するために、それぞれの国の代表者が飛行機や船に乗って、集まってきていた。 だが、突如、乗ってきた乗り物が爆発する謎の事件が発生。 科学特捜隊は、透明で見えないロケットが、この事件の犯人であることをつきとめる。 イデ隊員が開発した、透明なものを見えるようにする、スペクトル・・線をロケットに照射、ロケットの撃墜に成功する。 すると、とつぜん巨大な怪獣が姿を現したのだ。 それが、ジャミラだ。 ジャミラは、実はもともとは、宇宙開発時代に打ち上げられたロケットに乗っていた宇宙飛行士のひとりだった。 だが、ロケットは、空気も水もない惑星に不時着。 ロケットを打ち上げた国は、国際社会から実験の失敗を批判されることを恐れて、この事実を隠蔽しようとした。 ジャミラは、空気も水もない惑星で生き延び、おそろしい姿をした、怪獣ジャミラへと変貌したのだ。 そして、自分を見捨てた地球に復讐するために戻ってきた。 「ウーァァァァヴーァァァァ!」 ジャミラの鳴き声には、裏切られた者にしかわからない、深い悲しみが籠められているのだ。 ジャミラは、国際平和会議が行われる建物に進撃して復讐を遂げようとする。 だが、その進路の途中にあった、なんの関係のない村までも、口から出す炎で焼き払おうとしたのだ。 それを見た、イデ隊員がさけぶ。 「ジャミラ、てめぇ、人間らしい心はもうなくなっちまったのかよー!」 一瞬、我に返るジャミラだったが、ふたたび進撃を開始、ジャミラの弱点である水を降らすことのできる人工降雨弾を撃ち込まれ、のたうちまわる。 さらに、ハヤタ隊員が変身したウルトラマンに、指から飛び出すウルトラ水流を打たれ、悲しいうめき声をあげ、平和会議に参加した国々の国旗に手を伸ばしながら息絶えたのだった……。 「ァーゥゥ」 …つづく、名シーンの<「生け捕り」のまま万博会場へ…ウルトラマンシリーズ「vs.ゴモラ」のおたけび再現!>ではゴモラとウルトラマンとの死闘に迫ります。
テレビマガジン編集部