「学校に行きたくない」悩む子どもと保護者のためのチェックリスト
「行きたくない」子の気持ち
「学校へ行きたくないとは思ったことがない」と話すつボイ。しかし、アルバイトを始めてから、あるいは社会人になってから「行きたくない」と思うことがあったと続けます。 それは学生時代にはなかった義務感や責任感、気配りや複雑な感受性が生まれたため、とその理由を語ります。 つまり「学校に行きたくない」と思うこどもは、そういった義務感や責任感を強く感じていたり、必要以上に気配りをして疲れてしまっていたり、あるいは感受性が豊かな子なのではないかと推測するつボイ。 現代のこどもたちはそうした面を持っているからこそ、学校から足が遠のくこともあるのかもしれません。
苦手な子がいた
それを受けて永岡も、自身の学生時代を語ります。 「あの子に会いたくない、と思うような苦手な子はいた」 いじめっ子ではないが、話すのが苦手。なんだか合わない。関わらないようにしようと思っても学校ではクラスがあるし、班やグループといったより小さい単位のコミュニティもあって…と、憂鬱だった当時を振り返ります。 何かされたわけではないから言いにくい。何か明確な出来事があったわけではないから、保護者には言いにくい。だけど学校へ行きたくない。 永岡のように、そんな思いをした経験のある人は少なくないのではないでしょうか? そんな時にこういったチェックリストがあることで、こどもから親へ、親から子へ、両面のコミュニケーションのきっかけにすることができそうです。
こどもと保護者、両者の手助けに
チェックリストの項目には下記のような項目があります。 ・登校時間が近付くと、頭痛や吐き気、腹痛などの症状を訴える ・なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目が覚めたりする ・朝食、トイレなどの身支度に時間がかかりすぎて遅刻する ・すぐにイライラするようになった ・課題や宿題を提出できないことがある チェックリストに従って実際に学校を休ませたことで、体調不良が改善したと答えた方や、不安を訴えたり「死にたい」「消えたい」といった発言がなくなったという方もみえるそうです。 「学校へ行きたくない」と訴えるこどものSOSに気が付くため、そして親子の対話のきっかけとして、悩める保護者の判断基準として「学校休んだほうがいいよチェックリスト」が今後もより一層、必要な家庭に周知されていくといいですね。 (吉村)