なぜ「自分に価値がない」と思う人ほど<インテリア>に気を配るべきなのか…心理カウンセラー「家の中で目に映るものはすべて自己肯定感に関係する」
内閣府発表の「子ども・若者白書」(令和元年版)によると、日本の若者の「自己肯定感」は諸外国に比べて低く、欧米など6か国との比較でもっとも低いといいます。どうすれば自分自身を肯定し、前向きな気持ちやチャレンジ精神を保つことができるでしょうか。15000人以上のメンターをつとめる中島輝氏いわく、こうした状況を乗り切る方法のひとつが、安心できる部屋を持つことだそう。今回その中島さんが、自己肯定感とインテリアの意外な関係について解説します。 【写真】自己肯定感の浮き沈みは誰にでもあること。自己肯定感を高い状態に保てば、その浮き沈みも小さくなります * * * * * * * ◆自己肯定感は幸せに生きる力。誰でも高くキープできる まずは最初に少し、自己肯定感についてお話ししましょう。 自己肯定感というと難しい感じがしますが、自分は自分のままでいいと受け入れている感覚のことです。自己肯定感が高いというのは、どんなことがあっても自分に「YES! OK!」と言える状態です。 このように言える人は自分を信じる気持ちが根底にある人。周囲からどう思われていても気になりませんし、他人に注意されても落ち込まず、自分はもっと成長できる!と前向きにとらえることができます。 物事がうまくいかなかったり失敗をしたりすると、誰もが「自分はダメな人間だな」と凹みますが、自己肯定感が高いと、たとえそのような感情を抱いたとしても、その思いに押しつぶされることはありません。 立ち直りが早いのです。自己肯定感が高いほど生きやすく、幸せに生きていくことができるんですね。
◆「疲れた」「いやだ」が口癖になっている人は自己肯定感が下がっているかも 逆に、自己肯定感が低い場合は、ささいなことで「自分はダメな人間だ」「自分には価値がない」という認識に陥りがち。 いつも他人と自分を比べたり、他人の目を気にしたりしているので、心はヘトヘト状態です。そして、自分の人生を悲観的にとらえるようになります。これでは毎日が楽しいはずはありません。 本書を手にとっている方の中には、私は自己肯定感が低いほうかも……と思っている人がいるかもしれません。 自分のSNSにつく「いいね」が気になって仕方がない、嫌だ、つらい、疲れたといったネガティブな言葉をつい発してしまう、恋人がいないと不安になってしまう、毎日が忙しく健康や美容にあまり興味が持てない、他人が思い通りに動いてくれないとイライラする、一度決めたことに迷うことが多々ある、 新しいことにトライしたいと思っても、どうせ自分にはできないと勝手に限界を決めてしまっている、鏡を見るといつも自分の欠点を探してしまっている、などなど。 こうした状態がいつも出ている、強く出てしまうといったとき、あなたの自己肯定感は低くなっている可能性大です。
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