死亡率も高い国民病「がん」 必修化された「がん教育」の目的とは? 【かけこみクリニック・テレビ派】
授業を受けた生徒たちに、感想を聞きました。 ■女子生徒 「実際に現場で働いている先生から、詳しい「がん」の話を聞けて、私たち自身が正しい情報を知ることの大切さについて知れたし、また、「がん」の検診や予防の大切さが分かりました。「がん」に罹る人が減ることはあるかもしれないなと思いますが、なかなか根絶というわけにはいかないかもしれないので、私たちが「がん」とどのように関わっていくかを、考えることが大事だと思います。」
■男子生徒 「「罹ったら死んじゃう」「治せなくて一生「がん」と付き合っていく」みたいな、怖いイメージがあった。「偏見をなくしていく」というのが、印象に残りました。「「がん」にかかる人は、なんでかかるんだろう?」と思っていたが、しっかりとした健康的な生活をしてても、罹患することがあることが印象に残りました。」
■広島テレビ 井上沙恵アナウンサー 「生徒さんの反応をご覧になって、いかがでしたか?」 ■広島大学附属中・高等学校 重元賢史先生 「高校生なので、ある程度「がん」のことは知ってるかなっていう前提で、今回の授業をしていただいたんですけど、そもそも「がん」の種類を言えなかった。「なんだっけ?」あれが一番良かったなって僕は思っていて。その中で、生徒がどんなことを考えていくか。そういう部分で言うと、本当に有意義な時間だったかなと思います。」
■広島市民病院血液内科医 西森久和(にしもり・ひさかず)さん 「2人に1人が「がん」になる時代になっていますので、どうしても避けて通れないところかと思います。きちんと正しい知識を持っていただくこと。そして「がん」になっても、幸せに生きていけるための社会を作っていくことが、とても重要だと思います。」
「がん」を正しく理解し、検診に行こう!
文部科学省では、外部講師を活用した授業の取り入れを推奨していますが、導入しているのは一部の学校のみです。しかし「がん教育」は、どの学校でも必修化されています。文部科学省が提示する「がん教育の目標」は、「がんについて正しく理解することができるようにする」「健康と命の大切さについて主体的に考えることができるようにする」となっています。