名古屋で自宅療養中に死亡 「申し訳ない」と河村市長が会見で謝罪
名古屋市の河村たかし市長は25日、市役所で定例記者会見に臨んだ。市内の新型コロナ感染者が自宅療養中に死亡したことについて「残念で、申し訳ない」と謝罪した上で「(自宅療養者には)さらに丁寧に対応していきたい」と述べた。 名古屋で自宅療養中に死亡「申し訳ない」 河村市長が謝罪 定例会見(2021年1月25日)
病床ひっ迫「ギリギリの調整」続く
市健康福祉局によれば、死亡したのは高齢者だが、遺族の意向で年齢や性別、基礎疾患の有無などは非公表。コロナに感染したが無症状で、血中酸素飽和度の測定器(パルスオキシメーター)はあったものの、家庭の事情で継続的な測定はしていなかったという。 市内の自宅療養者は1000人を超え、その背景には慢性的な病床のひっ迫があると指摘されている。25日現在、市内ですぐに対応できる即応病床226床には215人が入院中。河村市長は「ギリギリの調整をしているが、まったく入れんという状況ではない。保健所に電話をすれば入れるように努力はしている」と強調した。
ワクチン接種「投票所のように学校で」
ワクチン接種については、国が提示するスケジュールに沿って、3月末ごろに市内の高齢者への接種が始められるように準備していくと明言。「(昨年、1人10万円の特別定額給付金の)給付が遅れたことに批判もあったので、(速やかに行うため)投票所のように学校で1カ月間、毎日夜8時まで受け付けをするなどした方がお客さん目線ではないか」などと話した。 一方、国がマイナンバーの活用を検討していることに対しては「ぜんぜん不要。マイナンバーのような統合した仕組みを取ると、かえってゴチャゴチャになる。個別に市と連絡を取った方がいい」などと、持論のマイナンバー反対の立場から指摘した。
多選批判には「人生難しい」言葉濁す
4月25日投開票の日程が確定した市長選については、引き続き出馬の明言を避けた。過去の市議への多選批判などと、出馬すれば4期目を目指すことになる自身の選挙との整合性について「いわゆる『This is 多選』というのは4期とか5期と言った記憶はある。しかし難しいもんですねえ人生は」などと言葉を濁した。 (関口威人/nameken)