伊豆の観光地などで被害 コンセント差し込み口に無断でテープ 13施設300カ所 女を追送検
伊豆半島の観光施設で、コンセントの差し込み口が黒色のテープでふさがれる被害が相次いだ事件で、最終的な被害が当初分かっていた約190カ所から、最終的に約300カ所に上ることが23日までの捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、最終的に警察が裏付けた被害施設は13カ所。静岡新聞社の取材では当初、東伊豆町や河津町、下田市など被害は半島の東海岸に集中していたが、一部施設での事件の判明後、被害を訴える観光施設が増加。熱海市の美術館や沼津市の水族館でも被害が確認されたという。 下田署は9月、下田市の商業施設の男子トイレに侵入したとして小田原市の無職の女(50)=処分保留で釈放=を建造物侵入の疑いで逮捕。捜査関係者によると、同署は12月23日、3月ごろから9月ごろにかけ、正当な理由なくこの13施設に侵入したとして建造物侵入の疑いで女を静岡地検沼津支部に追送致した。約300カ所のテープもこの女が貼ったとされ、女は「テープで(コンセントの差し込み口に)絶縁処理を施そうとした」などと話しているという。
静岡新聞社