「不況型倒産が連鎖」名物投資家「今年、強烈な株価急落がくる」…年を越せずに息絶えた中小企業が100社前後もある惨状
2024年は波乱の年だったが、今年もなかなか大変そうだ。名物投資家の木戸次郎氏は「今年、強烈な暴落がくる」と予測する。また円高時代の本格到来から「海外アクティビストによる日本企業への浸食が激しくなる」とも語る。そんな中で日本の不況がどんどん広がっている。これにより、貧富の差と治安悪化がより深刻になることも指摘する。みんかぶプレミアム特集「スーパー投資家の教え」第8回は木戸氏が日本と世界経済の未来を解説するーー。
年を越せずに息絶えた中小企業が100社前後
2024年は政治、経済、国際情勢、気候、自然災害など、全てにおいて、これまでの慣例が壊れていき、今後はそうした長年積み上げてきたデータや常識が全く通用しなくなり始めていく序章の一年であったといえる。 そういった意味でも2025年という年はまさに未知の領域を歩かされることになるのだと覚悟をもって臨むべきだと思う。 株式市場でいえば、2月に1989年以来の高値を34年ぶりに更新し、史上初の日経平均4万円台を突破したかと思えば、一転して8月にはこれまで最大だった1987年ブラックマンデー翌日の下げ幅3,836円を大きく更新し、4451円安と2024年の安値となる3万1,156円へと急落するなどジェットコースターに乗っているような一年となった。 12月に入るとFRBは予定通りに0.25%の引き下げを決めたものの、日銀は三会合連続で見送ることとなり、為替は一気に1ドル=155円台に急落した。 植田日銀総裁は「米国の経済政策の先行きがどうなるか、大きなクエスチョンマークがある」と発言したほか、来年の春季労使交渉(春闘)について「どういうモメンタム(勢い)になるか。それはみたい」と呑気なことを言っているが、年末に来て8月のような大暴落を避けたいというのが本音であろうと思う。実際に半導体や自動車などの輸出関連は日銀の金利据え置きの報道で円安を背景に株価を上げ日経平均を何とか支えているので事なきを得ているように見える。 しかし、こうしている間にも円安による物価高に耐えられなくなり、年を越せずに息絶えた中小企業が100社前後いることを認知すべきであろうと思う。
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