スカウトが注目する大谷・藤浪世代!
神宮、東京ドームで開催されていた全日本大学野球選手権は、いよいよ明日14日の決勝戦(流通経済大対早稲田大)を残すのみとなったが、今大会を通じて、ネット裏に集結していた各球団のスカウトの間で話題となっていたのが、1994年生まれ(1995年3月まで)の3年生、いわゆる大谷・藤浪世代の躍進だ。大学に進んだ、この大谷・藤浪世代が、ドラフト対象となるのは、2016年の秋だが、各スカウトのマークはすでに始まっている。 この日の準決勝で、神奈川大を相手に2安打完封勝利した流通経済大の背番号「18」、生田目(なばため)翼も3年生。117球目となるラストボールは、152キロをマーク。球威のあるストレートにフォークを使うテンポのいいピッチングは圧巻だった。ネット裏のスカウトからも「投げっぷりがいい。来秋のドラフトに間違いなく挙がってくるピッチャー」という高い評価の声が聞かれた。 「フォアボールだけを出さないように投げたが、フォークがいいところに決まったくれた」 水戸工の2年秋に野手から投手転向をした遅咲きで、甲子園出場経験もなく、「プロ?とんでもない。卒業後は地元で気楽に公務員でもやりたい」と、早くもプロ拒否を宣言している無頼派なのか真面目なのかユニークな右腕。174cm、74kgの体格で、制球が課題だが、素材としては魅力的だ。 0-3のまま迎えた7回から救援マウンドに立って追加点を許さなかった、一方の神大の左腕、濱口遥大も173cmと小柄だが、来秋のドラフト候補の一人。昨年は、ハーレム大会の大学日本代表に選ばれた。担いで投げるような角度のあるストレートとチェンジアップのコンビネーションで三振の山を築く。決勝に進んだ早大の竹内諒も、180cm、84kgの大型左腕で、松阪高時代からプロの注目を集めていた。 早々と姿を消してしまったが、東海大の丸山泰資(東邦高出)も注目の3年生。7回からの2イニングで4連続三振を記録。最速は151キロを出して、スカウトのメモにも力が入った。5月の日体大戦では、46年ぶりの完全試合をやってのけた。