約3年ぶり「らくらくスマートフォン」は“変えない”ことにこだわり SIMフリー戦略で販路も積極開拓
Y!mobile初参入、積極的な価格戦略で新規開拓へ
らくらくスマートフォン aは、MediaTek Dimensity 7025プラットフォームを採用した約6.1型ディスプレイのモデル。らくらくスマートフォン独自のホームランチャーやUI(ユーザーインタフェース)を継承しながら、ハードウェアは一般的なスマートフォンに近い仕様を採用している。 本体サイズは約73(幅)×162(高さ)×9.0(奥行き)mm、重量約185gで、4500mAhの大容量バッテリーを搭載。メインカメラは約5010万画素(F1.8)、インカメラは約800万画素(F2.0)。メモリは4GB、64GBストレージで、microSDXC(最大1TB)にも対応する。 F-53Eの特徴である感圧式タッチパネルは採用していないが、Googleアシスタントキーを新たに搭載し、長押しでGoogleアシスタントを起動、短押しでは画面の拡大機能として利用できる。 ソフトバンク LINE&ワイモバイル事業推進本部長の有馬英介氏は「シニア向けスマホの先駆者であるFCNTとパートナーシップを組み、安心して使える端末とサービスを提供したいと考えた。料金面でも踏み込んだ価格設定とした」と説明する。 Y!mobileでは他社からの乗り換え(MNP)時には9800円(税込み、以下同)という積極的な価格設定を打ち出した。通常価格は3万1680円となっている。 24時間365日利用可能な健康相談サービス「かんたんHELPO」や、フレイル対策アプリ「うごくま」といったY!mobile独自のサービスも特徴となっている。着信時の機能として、迷惑電話番号の警告表示やハローページ掲載番号の表示機能が行えるのもY!mobile独自だ。
らくらく初のSIMフリー戦略、ドコモでも販売
らくらくスマートフォン Lite MR01は、らくらくシリーズ初のSIMフリーモデル。らくらくスマートフォン aと同様、独自のホームランチャーやUIを搭載しつつ、ハードウェアは一般的なスマートフォン寄りの使用だ。想定価格は5万円程度だ。 SIMフリーモデルとしてIIJmioやLIBMOといったMVNO各社、家電量販店でも取り扱われる。 興味深いのは、NTTドコモもこの機種を取り扱う点だ。ドコモの型番規則を採用せず「らくらくスマートフォン Lite MR01」として販売する。NTTドコモのアプリへの対応については、発売後に公表予定としている。 NTTドコモ広報は「お客さまの多様なニーズにお応えするため、ラインアップ拡充を目的に、SIMフリー機種を取り扱うことにいたしました。またドコモ独自機能への対応については、現在確認中となり、販売開始までにはドコモサイトにてお知らせいたします。基本的にはドコモサービス・機能をお使いになりたいお客さまは、F-53Eの購入をお勧めいたします」と説明した。 基本仕様はY!mobile版とほぼ同一で、MediaTek Dimensity 7025、約6.1型ディスプレイ、4500mAhバッテリーを採用。メモリ/ストレージ構成(4GB/64GB)やカメラ仕様(メイン約5010万画素、インカメラ約800万画素)も共通だ。こちらもF-53Eの感圧式タッチパネルは採用せず、Googleアシスタントキーを搭載している。