「大柄な男性乗客が機内で幅取りすぎ…」身体が大きな人の搭乗について議論勃発「2席買うべき」「ビジネスクラスに」
誰しもが1度は考えたことがある…?
フライト座席の窮屈さについては、誰もが経験があることだ。特にエコノミークラスの座席は細身の体型の人であっても「快適」とは言い難い。ましてはプラスサイズの人にとっては苦痛に違いない。 左右だけでなく前後の幅も狭いことから、体を座席に収めるのが大変なだけでなく、機内食用のテーブルを出すことが出来ない場合もある。 プラスサイズの人本人がフライトに不安を覚えたり、また近くでプラスサイズの人の搭乗を見て「席はどうするのだろう?」と考えたり― そうした経験を多くの人がしているはずだ。 プラスサイズのトラベルインフルエンサーであるジェイリンさんも、不快な思いをした一人だ。彼女はいつも2席分予約をして搭乗しているが、「プラスサイズの人が全員、複数席を購入できるわけではない」とコメント。 また「自分はプラスサイズの車椅子ユーザー」という身体的特徴を予め申請していたにもかかわらず、搭乗口までの車椅子サポートが受けられなかったため、酸素レベルが低下した経験も告白している。
議論の行方は?
今回、エリオットさんの投稿は彼の予想以上に大きな議論を呼び起こした。Bored Pandaの取材に対し、「反響の大きさに驚いている」と答えている。 エリオットさんに対してもコメントも多かったが、「コメントのほとんどは思慮深く思いやりのあるものでした。否定的なものもありましたが、投稿が人気になるとそうなるのでしょう」と冷静に語っている。 ほとんどの航空会社がプラスサイズの乗客に対し、明確な規定は設けてはいない。しかし安全を確保するための長いシートベルトや、非常口近くにプラスサイズの乗客が座らないようにする等の準備や配慮は行っている。 すべての乗客が快適にフライトを楽しめるという「理想」を実現するのは難しいかもしれない。しかし安全を最優先に考えつつ、差別のない発言・行動を考慮した上で、議論が展開されることを期待したい。
文:宮田華子