転勤族だった50代夫婦。今から3500万円で「住宅購入」は難しい? 住宅ローンの完済は「定年後」でも問題ないの? 知っておきたいリスクも解説
定年近くで住宅ローンを伴う家の購入する場合に気をつけたいこととは
50代での住宅購入は審査に通れば可能ですが、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、注意点として3つ挙げてみました。 ■頭金を入れた後の資産状況を確認 住宅購入後も手元資金に余裕を残しておくことが重要です。予期せぬ出費や老後の生活費に備えるため、頭金を入れすぎて現金不足になる事態は避けましょう。 ■定年に向けて収入が減ることも視野に入れる 現状、多くの企業では50代で役職定年を迎える可能性が高いです。役職定年後は給与が減少することが一般的で、これにより家計の負担が変わる場合があります。 住宅ローンを組む際は、役職定年後の収入に合わせて無理のない返済計画を立てることが大切です。また、ボーナスが減少する場合もあるため、ローン返済をボーナス頼みの計画にしないよう注意しましょう。 ■出口戦略も考慮しよう 家族構成やライフプランによっては、購入後も柔軟に選択肢を持つことが重要です。将来的に家を売却して資金を確保できるように資産価値の高い家を選んだり、リバースモーゲージを利用したりするなど、万が一のシナリオを視野に入れた出口戦略を事前に検討しましょう。 50代で住宅ローンを組むことは決して不可能ではありません。ただし、無理のない返済計画と老後を見据えた資金計画が不可欠です。この記事を参考に、慎重な判断を行い、後悔のない住宅購入を目指してください。 執筆者:宇野源一 AFP
ファイナンシャルフィールド編集部