「ロールモデルがいない」三浦瑠麗と蜷川実花、それでも捉われた「昭和の育児」の呪縛
30年くらい前の子育てにとらわれてしまった
三浦の一人娘は小学生。蜷川は、8歳違いの息子たちを育てている。まだまだ子育てに手がかかるなかで、二人とも仕事に集中できる時間をどのようにキープするかが課題だ。週末は軽井沢の別邸で過ごすという三浦は、家族が寝静まった夜、朝方まで取り組むと言い、蜷川を驚かせた。 蜷川:朝まで!すごい。うちはまだ5歳の子が添い寝をして欲しがるので、横になってるとついつい、あ、寝ちゃった、って。 三浦:いや、それはそうでしょう。私は夜、お酒を飲んで1、2時間寝てから、起きてやることもあります。 蜷川:子どもを産む前は、好きな時間にできていたけど、それができない。 三浦:子どものことをたくさんやってあげてるってことですよね。 蜷川:本当はお弁当なんか別に、母親が作んなくたっていいじゃないですか。だけど、やったほうがいいんじゃないか、そしてやってあげたいような気もするって、縛られるんですよ。 三浦:子どもが小さい時、母親って髪も洗えないじゃないですか。 蜷川:温かいものも食べられないしね。いつかラーメンを食べられる日が来るのかしらって思ってたな……。 三浦:自分を追い詰めないほうがよかったなっていうのはありますよね。 蜷川:いや、本当に。2人目はシッターさんがいて、自分の時間も取りながら仕事もしつつ。1人目の時も、もっと頼ればよかったな。
三浦:私も最初のうち、かなり完璧主義で離乳食を作ってたんですよね。だけど、保育園に預けてからは、外食に頼るようにもなりました。 蜷川:どのぐらいで復帰しました? 三浦:産後2週間ぐらい。自宅で仕事を再開して。 蜷川:私もそう、2週間後ぐらい。 三浦:そんな中でなぜ手伝いを頼まなかったのか(笑)。うちも最初に家事サービスをお願いした時は、抵抗がありましたね。夫婦2人で分担すればいいんだみたいな正論を言ってたんですけど。でも夫は「いや、半分もやりたくないから業者に頼む」って言い出して。あの時、無理やり導入してくれたから、今の私があるのかなと。 蜷川:なんで自分でやんなきゃいけないって思うんでしょうね。 三浦:自分がもう1回若い時期に戻ったらまた同じことやっちゃうんだろうな。 蜷川:やっぱ真面目なんですかね。