女子プロレス界"狂気のカリスマ"・ジュリアが週プレで水着グラビア披露「女子プロレスを変えたいならまず自分が大きな存在にならなきゃ」
――詳しくは本を読んでいただくとして、なぜ行くつもりのなかった海外へ挑戦することに? ジュリア 「女子プロレスをもっと知ってもらいたい」って気持ちを選手たち全員が持っているんです。でも、具体的にどうやるの?って聞くと、答えられる人がいない。 それは大きな組織的課題も変えなきゃいけないから。それには私の存在はちっぽけで、今のジュリアがああだこうだ言っても説得力がない。本当に変えたいなら、まず自分が大きな存在にならなきゃいけない。よし分かった、海外でもっと大きな存在になろうって。 ――女子プロレスを変えるという使命感で海外に行くと! ジュリア もちろん新しい敵と対峙して上回ってやるって楽しみもありますよ。その上で帰ってきたら私がまともな世界にしてやろうと! だから絶対に結果を残さないと帰れないですよ。 実は数年前から声はかけてもらっていて、断り続けていたんです。その中で考え方が変わっていって、タイミングも今がベストだと思いました。最後の冒険です。 ■女子プロレスをナメんなよ! ――"狂気のカリスマ"として常に戦っているイメージ。でも大きな存在になると敵も増えそうです。ひるみませんか? ジュリア すでに敵だらけだし、生まれた時から戦ってるんで。イジメ、偏見、理不尽......先輩にも散々ケンカ売ってきたし。常に何かと戦ってないと生きていけないんですよ。それが私の生きる力。 ――"お騒がせ女"として思ったことはハッキリ言いますね。 ジュリア 黙ってられないんで! 「コイツに言うこと聞かせるには......」って戦略をたてるのは昔から好きです。でも媚びるタイプではないから、下からお願いはできないかな(笑)。 プロレスラーになった頃は、男性に「腕相撲しようよ」とか言われて、ナメられてるなって嫌だったし、「昔の女子プロレスはすごかったんだよ」って今は見ていない人に言われると、カチンとくるじゃないですか。そんなのは知ってるし、今もすごい人いるからっていつも怒ってました。 ――女子プロレスをナメんなと。 ジュリア でもナメられる自分や今の時代の選手にも問題はあるなと。昔はあんなにはやっていたのに変わってしまった原因はたくさんあるから、業界の構造も自分たちの意識も変えなきゃいけないと思う。 ――ほかの選手の面倒見も良く、弱者の味方というイメージも。 ジュリア なんだろうな、ポツンとしてるコに興味を持つんです。そういうコって話してみるとすごいアイデアを持ってたり芸術肌だったりする。 その声を拾えば団体もオリジナリティが生まれるし、声が大きい人のビミョーな話よりもずっと価値がある(笑)。自分の意見を言えない人もいるけど、そんな人が何も言えない狭い世界はもったいないと思う。